風録blog

風のごとく過ぎ去る日々を録したい

本:How Google Works

2015-02-09 17:54:15 | Weblog
題名:How Google Works
著者:エリック・シュミット
   ジョナサン・ローゼンバーク
訳者:土方 奈美
発行所:日本経済新聞出版社
この本では「スマート・クリエイティブ」がGoogleという会社を牽引していると書かれている。
スマート・クリエイティブは「専門知識をプロダクトの優位性や事業の成功と結び付けて考えることができ、そのすべてが重要であることが分かっている」人材であるとされている。
またこういう人は、「プロダクトを誰よりもユーザ目線、あるいは消費者の視点から見ることができる。自らがパワーユーザーで、興味の対象に取りつかれたようにのめり込む」とも書かれている。さらに日本のエンジニアと異なるかもしれないが「コミュニケーションは得意だ。1対1でも集団の前で話すときも、話がおもしろく、センスが良くてカリスマ性さえ感じる」とも書かれている。
会社として必要なことは、
・「異議を唱える義務」を重視する文化
・組織がフラットなこと・・・スマート・クリエイティブが意思決定者と直接折衝する必要があるため
・独立採算性を採らない・・・・人々の行動を歪める
・スタッフMTGは50%以上の人をプロダクトやサービスのエキスパートとする・・・・財務、セールス、法務などの人が議論の主導権をとるべきではない。
・ディーバの業績がその行動による巻き添え被害を上回るかぎり、ディーバを許容しその後ろ盾となるべき
スティーブ・ジョブスは史上最高のビジネス・ディーバのひとりだった
・スマートクリエイティブには任された仕事に対する全責任を与える。
・社員にしっかり休暇を取るように勧める
・ダメとは言わない、イエスと言う文化
・リーダーが平等主義の精神を身をもって示す
・相手方(パートナー)にできる限り多く渡す
・5年後にはどうなっているかから考える
・野心、意欲、チーム重視とサービス重視の姿勢、組織・コミュニケーション能力、行動力、優秀さ、対人能力、独創性、誠実さのある人間を採用する。
・提案に対しては10倍のスケールで考えさせる
・リソースの70%をコアビジネスに、20%を成長プロダクトに、20%を新規プロジェクトにさく
・失敗は名誉の印の文化
・CEOはコアビジネスについて考えることだけではなく、未来についても考える
ということらしい。

コメント
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