風録blog

風のごとく過ぎ去る日々を録したい

量子生物学を学ぶ

2017-09-15 16:17:33 | Weblog
題名:量子力学で生命の謎を解く
著者:ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン
訳者:小川 淳
発行所:SBクリエイティブ株式会社

量子生物学の進展、現状を詳しく紹介している。1950年代から2014年くらいまで。
我々、人類が量子力学を知り、それを応用し始めたのは、20世紀後半。
バクテリアは40億年近く前から量子力学を応用しており、光合成や人間の体内の酵素も量子力学の応用と考えないとつじつまが合わない点が多々あるようだ。
「量子の重ね合わせ」、「量子のもつれ」「量子トンネル効果」を植物、動物、微生物が利用している。
そして人間の意識には。。。。
・我々の見ている物体は表層。マクロ物理である。
・その中では、熱陸学的な動きがされている。ランダムなほうこうを向いてつねに動き回っている分子によって、量子の不気味さはすべて消し去られてしまっている。それを「無秩序から秩序へ」と言う。
・それとは異なり量子力学は少数の秩序だった量子が生命体全体に影響を及ぼす「秩序から秩序へ」となる。
・細胞の中でコヒーレントな状態が作られるとはだれも思っていなかった。「コヒーレント」とは原子が同時に二つの場所にあり、広がった波のようにふるまって、同時に二つ以上の状態の重ね合わせとして存在する、そのような状態をすべてひっくるめて言っている。
・生物内でコヒーレンスを保つために、2種類の分子ノイズが使われている。1つめは、比較的弱くて小さい「ホワイトノイズ」、2つめはわりとやかましい「特定の振動数領域」に依存している。これが絶対零度でなくともコヒーレンスが起こる理由らしい。

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