小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

北海道稚内・利尻島・礼文島旅行記 ~花の浮島 礼文島~

2016-06-22 | 旅行

3日目
利尻島の鴛泊港から、礼文島の香深(かふか)フェリーターミナルまでは船で45分。
あっという間の船旅です。曇っていましたが、利尻島を離れる時も利尻富士は姿を見せて
くれました。離れるにしたがってその裾野が海岸まで伸びているのがよくわかります。

礼文島は、稚内から60キロメートル、利尻島から20キロメートル。
利尻島のような高い山はないけれど、島の森林限界が低いため、本州では高山でしか見られない
植物が春から夏にかけて300種類が咲く「花の浮島」と呼ばれています。

ホテルに荷物を置いてから、礼文林道と呼ばれるハイキングコースを歩いてみることにしました。
1時間ほどでダケカンバの林を抜けると、笹とハイマツの風衝地となり自然の厳しさの中で、短い夏に
咲く高山植物のお花畑をみることができます。可愛く健気に咲き、そのひたむきな姿に心打たれます。


ミヤマオダマキ                          オオバナエンレイソウ

チングルマの終わり              レブンキンバイソウ
チシマフウロ


センダイハギ(利尻島、礼文島でみられました)

ハクサンチドリ                     レブンコザクラ

バイケイソウ

山腹側にお花畑を見、振り返れば見事な利尻富士が全容を見せていました。
遠く離れた地で、こんな素晴らしい景色を独り占めでき、立っていること自体が不思議でならないほどです。


礼文島は利尻島のように、島を一周する自動車道路はありません。
南北に長い29キロメートルをバスで往復してみました。

澄海岬(スカイ岬)
透明度が高く、切り立った岩壁と澄み切った海が特徴。ここでも岩に必死でしがみついているような
お花畑が続いています。

オオカサモチの群生

ミヤマオダマキ

チシマフウロ

スコトン岬
島の最北端の岬で、日本の「最北端」の地が宗谷岬であるのに対し、スコトン岬は日本の「最北限」と
呼んでいるそうです。

日本最北限の宿           目の前に見える島はトド島(かってはトド猟が行われていた)

4日目
あっという間に、旅行も最終日となってしまいました。
お昼のフェリーで稚内に戻ることになっていたので、もう一度礼文の高山植物の見納めにと、
3時間のハイキングコースに臨みました。

桃岩展望台からは、眼下に地下から押し上げたマグマが冷えながら球状に成長した巨岩、
桃岩を見ることができます。

レブンハナシノブは、昨日寄った観光協会の人から、そろそろ咲いているのではと開花が期待されて
いた花で、この花の群生を見つけたときは、心の中で歓声を上げてしまいました。


キンバイの谷と呼ばれる一帯には、ミヤマキンポウゲやレブンキンバイソウが一面に、
ハクサンチドリがこのお花畑を彩っています。

キンバイの谷を登り切ると、眼下に元地海岸の美しい海岸線が見えます。


クロユリも咲いていました。

曇り空で利尻富士が姿を見せなかったのは残念でした。ただ、礼文フラワーロードと呼ばれる
どこまでも続くかと思われる草原は風も心地よく、とても気持ちよかったのですが
前夜の雨で足元はぬかるんで泥だらけ、トレッキングシューズはだんだん重くなってきました。



ツバメ山を登り切ると、ここから緩やかな下りとなり知床海岸にでます。
笹の陰でみつけた、礼文のスズラン

元地灯台

知床海岸の、この小高い丘に吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」のロケ地がそのまま公園と
なった場所がありました。


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8 コメント

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夢の二島 (O~ちゃん)
2016-06-22 17:13:39
穏やかで、水の綺麗な鏡のような水面の多い利尻島。  かつて、突如として現れたと思われるような礼文島。 珍しい花々でイッパイの礼文に、利尻富士。クロユリなど自然の中で咲いている所を見られるなんて、まるで、二島が、Akiko.H さんを大歓迎しているようにみえます。  美しい夢のような二島の旅。  同行させて戴いたみたいです。 有難うございました。
礼文島 (TUKASA)
2016-06-22 21:54:38
花の島礼文、沢山のお花に出会えましたね。
レブンハナシノブにも逢えたのですか、私はまだ蕾で開花を見てないんです。

最果ての景色は一見の価値ありですね、浮島の様な利尻富士も素敵
帰りの船から眺めた利尻富士、余りの美しさに知らない女性とウルウル
別れを告げたのを思い出します、再度行きたい所です。

素敵に纏めて見せて頂きました、此処で出会うお花は特別ですね。
礼文島で咲く可憐な花々 (はたやん)
2016-06-23 17:33:17
こんにちは~

さすがに礼文島は高山植物の宝庫ですね、
レブンキンバイソウ、レブンコザクラ
レブンハナシノブなどはここでないと見られない花ですからね、貴重な体験をされましたね。

私もいつの日にか出かけて行って見たいものですよ。

素晴らしいい画像を見せてくださって
ありがとうございました。
さすが健脚! (あや)
2016-06-23 17:54:36
「花の浮島」って素敵なネーミングですね。名前通りに、私が見たことのない花々をたくさん見せていただきました。ここまで行かないと見られないのもある意味魅力的ですね。
どの花も可愛い・・。

 最北限の景色はなんとも言えませんが、Akikoさん、随分歩かれたんじゃないですか?さすが健脚!最後の日まで3時間のハイキングとはさすがです。まだ寒いくらいの陽気だったんでしょうか?どの写真も気持ちよさそうで、楽しませて頂きました。
多彩な植物 (kurak)
2016-06-23 21:48:24
礼文島は緯度が高いせいか平地で見られない高山植物が豊富なのですネ、それらは厳しい自然環境の中でも逞しく慎ましやかに咲いているのが印象的です。
雄大な景色の中長距離のトレッキングはかなりきつかったのでは、4日間の最北の旅、素晴らしい景色と花を充分に楽しませて頂きました。感謝です。
北海道旅行記 (ユリ)
2016-06-24 18:30:42
稚内・利尻島・礼文島の旅、私もご一緒したような気持ちで楽しく拝見しました。
何しろ北海道は行った事がないので…あの利尻富士の全容は感動的でした。
高山植物も凄い種類ですね。初めて見る愛らしいお花ばかりでした。

ウニは絶品だったでしょうね。他に何か美味しいものは召し上がりましたか?
初めまして♪ (ルネママ)
2016-06-24 21:40:24
今年9月に夫婦で愛犬を連れて初の北海道旅行を予定しておりまして、素敵なお写真に思わず見入ってしましました。(*^-^*)
富士山好きとしては利尻富士の姿に感動,゚.:。+゚,゚.:。+゚
高山植物の可憐な姿も愛おしいです。
礼文の植物 (Akiko.H)
2016-06-25 11:02:58
>O~ちゃん
利尻島礼文島で、300種類の花が咲くのですから
この短い期間、いついってもたくさんの花に出合うことができます。
北海道は梅雨もないので、6月は天候が安定しているとも言われていますね。
私たちもまぁまぁお天気に恵まれて、よかったと思います。

>TUKASAさん
礼文にお出かけになったのは、私が出かけたより、少し早かったのかも知れませんね。
礼文ハナシノブ、紫色の花びらと黄色の雄蕊、まだ全開とまではいきませんでしたが
このうつむき加減がとても可愛らしかったです。
いかにも北の国の花という感じでしょうか。

>はたやんさん
礼文の固有種、レブンがつく高山植物はいくつかありますね。
どれも礼文の地ならではの、派手さはないけれど、小粒で色濃いのが特徴でしょうか。
こんな希少植物を見ることができて、よかったと思います。

>あやさん
花の浮島、ほんとに素敵なネーミングですよね。
ただ一面に咲き誇るということはありませんが、最北の地らしく
どれも派手さはなく小さな花が中心でした。
最終日の午前中3時間のトレッキングは、少し強行軍でした。
おかげで、帰りのフェリーはぐっすり眠りましたが・・・。
限られた日程の中で、どうしても欲張ってしまいます。

>kurakさん
トレッキングは少々きつかったのですが、ひたすら一本道ですので
道に迷うこともなく、この両島には熊も蛇もいないという安心感で
つい欲張ってしまったのかもしれません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

>ユリさん
美味しい食べ物ですか。
夜はホテルでしたので、カニやら、ホタテなどの海産物がとてもおいしかったです。
思えば、お肉は1回も食べていなかったような・・・。
お昼は、利尻ラーメンやら、いくら丼などでした。
北国は食べ物もおいしいですね。

>ルネママさん
はじめまして!
旅行記、読んでいただきありがとうございます。
ワンちゃん連れての北海道旅行!楽しみですね。9月と言えば、北海道は寒い日もあるのでしょうね。
存分に雄大な自然を楽しんできてくださいね。お気をつけて!


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