野良ネコ達の歌（３）☆

退職した職場によく来ていた野良のネコが来なくなったと友人からメールがありました。
幸い１週間ほどでまた現れたということで一安心したところです。
大阪には「ネコ盗り」がいるのをご存じでしょうか。
捕獲されたネコの皮は、三味線に使われるそうで、
うわさによると１枚１，０００円前後で売買されているそうです。

知り合いのボランティア団体の方に聞いたところ、
大人のネコばかり何匹も貰いに来た男性がいたそうです。
不信に思って追跡調査をしたところ、
その男の家には貰われたネコ達は既にいなかったそうです。
三味線用に転売されていたのか虐待して殺したのか、
怒ったこの団体は裁判に訴えたということですが哀しい話です。

今日のように冬の暖かな日には、野良ネコ達も日光浴をしています。
のんびり陽光を浴びて毛繕いをする野良ネコを見かけることがあるでしょう。
そんな状況を歌にしたのが以下の短歌です。２０１１年の作です。

　野良猫も冬の晴れ間に散歩せしあちこちキョロロのんびりのどか　　異風塵

冬はこれからが本番です。野良のネコ達にとって冬場の餌の確保は死活問題です。
夏場は昆虫類を食べたりして飢えをしのげますが、
冬には十分の餌が取れなくて餓死する野良ネコ達もいることでしょう。
そんな野良ネコを見て浮かんだ歌が以下の短歌です。２０１５年の作です。

　ガツガツと周り窺がい餌を食む野良ネコかなり飢えておりけり　　　異風塵