園便り

園長 根元 由佳

5月 園だより

2014-04-30 16:58:04 | 日記

一人ひとりを限りなく愛おしむ

                                                                    園長 小林 葉子

 

 園庭では鯉のぼりが暖かな春の風を受けています。3年前の子どもたちの手作りの鯉のぼりには、一際愛着が湧きます。その下を子どもたちが元気に走っています。池の中では、おたまじゃくしの赤ちゃんが泳いでいます。

 入園当初、慣れない環境に泣くことで訴えていた子どもたちも少しずつ園生活の中で、存在を認められることを通して、居場所を見つけてきています。

 25日には、今年度初めての全体保護者会にご多用の中を大勢の保護者の皆さんにご参加戴きまして、有り難うございました。皆さんのお子さんに対する熱い思いが伝わって参りました。お応えしていかなくてはという思いを強くしました。

 全体会で今年度、園の方針・考えていることのお話をしました。これまでは幼児教育中心の図表でお示ししていましたが、今回幼児・乳児の両方を網羅したものに作り直しました。

 大切にしたい保育・教育の目として、「一人ひとりを限りなく愛おしむ」としました。実行していく人的環境としての教師・保育士と「かけがえのない一人ひとりを大切にする」ことを確認しました。それぞれの子どもは、自分は愛されていることを感じ、自立につなげ感性を豊かにしていきます。これらが「生きる力」として蓄えられていくと考えております。これは園だけでできることではなく、ご家庭でのかかわりも大切だと考えます。物やどこかに遊びに連れていったから、大きな穴が埋まるのではなく、日々のかかわり・積み重ねだと思います。子どものその時は二度とこない。その時だと思います。後戻りややり直しはできないのです。愛おしまれた分だけ、将来親孝行をしてくれるような気がします。

 今月の大きな行事として、ファミリーデイ全園遠足があります。新宿御苑で青空の下、子どもたちを中心に保護者の皆さんとどんな楽しい事があるか、今から胸が躍っています。

 


平成26年 4月園だより

2014-04-14 15:05:25 | 日記

園・ご

ー園庭が生まれ変わりましたー

園長  小林葉子 

 園庭の桜の木が、雪の重みで折れてしまった枝もあったのですが、今年も美しい花をつけました。こんなに美しいのは、1年に1度きりの数日だけだからでしょうか。桜の花の下で遊ぶ子どもたちの光景は、とても素敵で絵のようです。

  ご入園・ご進級おめでとうございます。やよい子ども園も5年目に入りました。

 3月に卒園児を送り、4月にはナーサリー25名、キンダー17名の新入園児を迎えました。子どもたちの健やかな成長のために、職員一同、力を合わせて参ります。

 園庭がビオトープとしてさらに充実しました。遊具については前にご紹介しましたが、今回、池が整備され先の方は、これから暑くなった時、じゃぶじゃぶと足を濡らすことができるようにもなりました。水も循環できるようになりました。そして、池の中には、あさざ・みつがしわ等を入れ、周りに水際植物のかきつばた・菖蒲、蝶々などが飛んでくるように、ブルーベリー・ゆすらうめ等の実のなる木を植え、野芝を敷き詰めました。築山は以前に一度やり直したのですが、まだ下に埋められていたガラが出てくるという危険があったので、外部から赤土を持って来て新しく作り直しました。子どもが中に入って遊べる大きな管も入れ、トンネルを作りました。そして、畑を移動し子どもたちに体力をつけるために、運動をする広さを持った園庭に生まれ変わりました。温かくなる季節、野芝などの芽吹きが楽しみです。

 27年度からは、国・東京都の子育ての方針を受けて、幼稚園・保育園共に大きく変わります。その前年の今年は、再生の年に向けての基礎づくりです。

 子どもたちに事故のない1年になりますように祈ります。

 


3月園だより

2014-04-14 14:51:59 | 日記

1年間、ありがとうございました。

                                        冷 た い お に ぎ り        

                                         園 長 小林 葉子

 立春を迎えましたが、寒い日が続いています。そんな中でも桜の木は、蕾を大きくふくらませてきています。そして、ひな祭りの歌声がお部屋から聞こえてくると、春の訪れの近さを感じます。

 先日、地域のやよい育成連絡会に出席しました。「防災について」をテーマに話し合いました。話の中で3月11日に起こった東日本大震災のことが、教訓として話題になりました。避難所で炊きだしのおにぎりを中学生がお手伝いをして配っていた時、「こんな冷たいおにぎりは食べられない」と、言った方がいたそうです。そこから、大人が変わらなくては子どもの心は育たないという話になりました。今ここで地震などの大災害が起きた時、若い中学生の力を借りたい、小さな子どもたちをどのようにして、守っていったらいいか等、大変有意義な話し合いでした。地域の有り難さ・大切さを痛感しました。

 年長さんのらいおん組の子どもたちには、いよいよ卒園の日が近づいてきました。相手の痛みに共感できる豊かさを備え、将来に夢を持ち、その夢に向かって努力を重ねることにひたむきなそんな子どもを願って、今日までこども園で育んできました。今まで、腕の中で愛おしんできた子どもたちを手放すには、万感の思いがあります。一人ひとり、みんな幸せになって欲しいと思います。祈ります。

 発表会では、足下の悪い中をたくさんの保護者の方にお出でいただきまして、本当にありがとうございました。仕事をしていらっしゃる保護者の方は、次の休みを取るのが大変ではないだろうか、おじいちゃん・おばあちゃんがせっかく来てくださっているのに、延期にしてしまったら等、いろいろ考え1時間遅れの苦渋の決断での発表会でした。保護者の皆さんが、雪道をご苦労して来てくださったことに、申し訳なさと感謝でいっぱいでした。子どもたちは普段にも増して、生き生きと力いっぱいの表現遊びを見せてくれました。

 月曜日、お会いした保護者の皆さんに、発表会の日のお礼とお詫びを言うと「先生たちこそ大変でした。ありがとうございます。」と、皆さん口を揃えたように言ってくださいました。有り難くて、この保護者の皆さんの心に応えていかなくてはと、思いを新たにしました。1年間大変お世話になりました。ありがとうございました。