一人ひとりを限りなく愛おしむ
園長 小林 葉子
園庭では鯉のぼりが暖かな春の風を受けています。3年前の子どもたちの手作りの鯉のぼりには、一際愛着が湧きます。その下を子どもたちが元気に走っています。池の中では、おたまじゃくしの赤ちゃんが泳いでいます。
入園当初、慣れない環境に泣くことで訴えていた子どもたちも少しずつ園生活の中で、存在を認められることを通して、居場所を見つけてきています。
25日には、今年度初めての全体保護者会にご多用の中を大勢の保護者の皆さんにご参加戴きまして、有り難うございました。皆さんのお子さんに対する熱い思いが伝わって参りました。お応えしていかなくてはという思いを強くしました。
全体会で今年度、園の方針・考えていることのお話をしました。これまでは幼児教育中心の図表でお示ししていましたが、今回幼児・乳児の両方を網羅したものに作り直しました。
大切にしたい保育・教育の目として、「一人ひとりを限りなく愛おしむ」としました。実行していく人的環境としての教師・保育士と「かけがえのない一人ひとりを大切にする」ことを確認しました。それぞれの子どもは、自分は愛されていることを感じ、自立につなげ感性を豊かにしていきます。これらが「生きる力」として蓄えられていくと考えております。これは園だけでできることではなく、ご家庭でのかかわりも大切だと考えます。物やどこかに遊びに連れていったから、大きな穴が埋まるのではなく、日々のかかわり・積み重ねだと思います。子どものその時は二度とこない。その時だと思います。後戻りややり直しはできないのです。愛おしまれた分だけ、将来親孝行をしてくれるような気がします。
今月の大きな行事として、ファミリーデイ全園遠足があります。新宿御苑で青空の下、子どもたちを中心に保護者の皆さんとどんな楽しい事があるか、今から胸が躍っています。