原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

ありがとう、ナデシコ!

2015年07月07日 09時41分40秒 | ニュース/出来事
女子ワールドカップ2015は、ナデシコジャパンの準優勝で終わった。連覇ができなかったことは残念だが、よく戦った。彼女たちのクリーンな戦いぶりに、日本のみならず世界中が称賛した。それだけでもナデシコの価値は燦然と輝く。胸を張って帰国してほしい。あとはやはり次世代の若手を育てること。4年前とほぼ同じメンバーではやはりここまでが限界。次のメンバーにはさらに上を目指して精進してほしい。希望を与え続けてくれたナデシコジャパンに心から感謝したい。

同じ日の7月6日、世界からなんとも不思議なニュースが飛び込んできた。ギリシャの国民投票の結果とユネスコ世界文化遺産登録における韓国のクレーム騒動。ナデシコにもらったすがすがしい気持ちを一気に汚すニュースだった。
ギリシャと韓国、あらわれ方は違うのだが、二つの国の国民性はよく似ていると思う。EUが見捨てるはずがないという勝手な自信から駆け引きしまくるギリシャ。アメリカと中国を天秤にかけ、日本に駆け引きを仕掛ける韓国。両者に共通しているのは、他国の感情を利用する手前勝手な理論。こうした外交は必ず破たんする。すでに世界中がこの二国にはうんざり。自浄能力がない国はどんな風に取り繕ったところで限界がある。ロビー活動に活路を見出しても嘘はばれる。昔の日本なら文句を言えば引っ込み、金を出したかもしれないが、すでにそんな時代ではない。韓国がねつ造歴史を振りかざしていることぐらい中学生でも知っている。もっとも韓国は反日しか対抗策がないのかもしれないが、そんなことにうつつを抜かしているから、すぐ側に迫る本当の危機に気づかないのだ。
二つの国とも彼らの背後に中国がありロシアがあることも共通している。しかし今、背後の国の状況をみれば、ギリシャや韓国の思い通りにはならないだろう。バブルがはじけてこれからどう立て直そうかと必死に世界戦略を立てている中国に、ギリシャや韓国のような小国にかかわるメリットがない。ロシアと言えば、ウクライナに手を出してはみたが、弱小ウクライナ軍を排除できない正規軍のひ弱さもEU諸国に見透かされてしまった。しかもロシア経済は急激に落ち込んでいる。クリミア半島の負担がさらに重くのしかかっている。こんな時にギリシャの支援に回る余裕はない。いかにも手を出しそうな雰囲気を見せているがこれはブラフ。世界はそんな情勢なのだ。
自滅の道を進みだした二つの国。彼らが破たんした場合の連鎖が問題となる。日本も無傷ではいられない。全く迷惑な話なのだ。それを防ぐためにも見捨てることができないのかもしれないが、それを二つの国は見越しているから困った話。多少の荒波をかぶることになるが、周りの国は「覚悟」も必要なのだと思う。

ナデシコに清められた心が、手前勝手な二つの国に汚されたようで、ちょっと悔しい。

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