原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

長生きしたかったら、善人はやめた方がいい

2012年01月31日 08時59分15秒 | 社会・文化
 本を読んでいると、時折だが、いい言葉に出会う。タイトルの一節は将棋の名人升田幸三氏の言葉であるらしい。らしいというのも、直接私が見聞きしたものではなく、作家伊集院静氏の随筆の中で語られていた言葉だ。心にずしんときた。升田名人は酒豪であったと聞く。風貌はまさに直情径行そのものに見えるが、だてに史上初の三冠制覇(名人・王将・九段)を成した人物ではない。その洞察力は鋭く、残した言葉に厚い蘊蓄を感じさせる。本を読むということの大切さも同時に感じていた。活字文化の深さは、耳から入ってすーと入って消えていく映像電波からの言葉とは根本から違う。 . . . 本文を読む

ビールへのこだわり

2012年01月27日 08時42分00秒 | 社会・文化
 昔の私を知らない友人が聞いたら絶対に信用しないと思うが、二十代はほとんど酒が飲めなかった。たまに飲む機会があってもビールをコップに一杯程度。それが限界だった。三十代になると多少飲めるようになったが、ビールしか飲めなかった。それが三十代の終わりころ、突然ビールが飲めなくなった。飲めなくなったというのは語弊があるかな。量が飲めなくなった。350㎜缶なら二つまで、それが限界となった。その代わりというわけで、焼酎からウイスキー、ワインとその幅が広がって、現在にいたっている。しかし、今でもビールは大好きだ。飲み始めは必ずビールからスタートする。そこには私なりのこだわりが多少ながらある。 . . . 本文を読む

雪中爆走、SL&馬

2012年01月24日 08時27分54秒 | 地域/北海道
 SL冬の湿原号の季節がやってきた。今年も1月21日から釧網線を走っている。白い雪原を走るSLの黒い雄姿。コントラストが効いてなかなかいい。鉄ちゃんでなくてもワクワクする。今年はどんなシチュエーションで撮ろうかと思ってところへ、情報が入った。SLと馬が並走するというのだ。これを見逃してはない。1月22日の日曜日。ところがこの日はあいにくの大雪。道東では極めて珍しいもの。しかし、馬が走るのはこの日が最後(前日にも走っていたが)。降りしきる雪の中のSLもまた情緒があるはず。防寒具に身を包んで、いざ雪原へ。 . . . 本文を読む

川霧の立つ朝

2012年01月20日 08時15分37秒 | デジブック
 寒い日が連続している。岩見沢では記録的な大雪が降り、内陸部では氷点下28.9度を記録した。道東も例年に比べて雪が多い。北海道の冬はまさに本番。外気温は流れる川の温度よりずっと低く、川から霧が静かに立ち上がる。道東の冬を彩る舞台が整う。朝日を浴びた川霧は赤く染まり、まるで暖かな湯気のようにも見えた。凍てつく大地を流れる川霧は、雪原の樹々に白い花を咲かせていく。静寂があたりを支配する。肌を刺す冷気に身体中が麻痺する中での、夢のひと時。陽が昇り始める朝の7時半から9時ころまでしか、目にすることができない冬の風景でもある。晴れ上がった冬の朝の、天からの贈り物を満喫。 . . . 本文を読む

ぬーちゃんです、よろしく!

2012年01月17日 08時21分09秒 | 自然/動植物
 新年早々、釧路川に迷いゴマフアザラシが現れた。2年ほど前のラッコのくーちゃん同様、幣舞橋の周辺でのんびり日向ぼっこ。釧路にとってこれは春から縁起がいい。なにしろ2年前のくーちゃんフィーバーを連想させるからだ。だが、新参者のせいか人気はまだいまいち。アザラシはラッコより人気がないのかな、と思ってしまう。そんな差別はしちゃいけない。いずれにしてもこれからというところ。いつまでいるのか、予想はつかないが、暖かい目で見守ってあげたい。ちなみに「ぬーちゃん」とは幣舞橋にひっかけたとか、ちょっと安易すぎて、なんだけど、釧路のくーちゃんも適当だったから、こんなもんか。 . . . 本文を読む

少人数学級の推進?なんかヘンだぜ!

2012年01月13日 08時34分35秒 | ニュース/出来事
 今日の拙ブログは極めてローカルな話だ。が、ちょっと俯瞰すれば日本全体の話となる。私が住む町は道東の一角にある標茶町。全地域の総人口が8,399人(平成23年現在)。小さな町だ。昨年の中頃、ある町議の提案で少人数学級への動きが起こり、9月の定例議会で請願され採択された。12月の定例議会でも実現へ向け執拗な発言がされている。学校教育における一般論として、少人数学級が一定の効果があることは認める。そのための予算措置についても、頭から否定するものではない。しかし、町の実情と照らし合わせると、疑問がわく。論旨が根本からズレている。そのことが問題とならない議会や町に違和感を禁じえない。 . . . 本文を読む

新年早々というのに・・・!

2012年01月10日 08時58分19秒 | 社会・文化
  遅ればせながら、あけましておめでとうございます。昨年の悪夢をいち早く払拭する新しい年を迎えたいと、全く自分らしくもなく、神仏に願いながら2012年の朝を迎えた。だが、新年早々に飛び込む報道はなんともうら寂しいものばかり。うかつに神頼みをした自分が情けなく、正月から反省の酒びたり。本来、反省しながら酒を飲むなんて、まともな人間のすることではない。我が一年の行く末を暗示しているのかも。そんな正月も幕が下りた。ようやく迷走ブログの再開。今年も行方定めぬ「星の原野からの迷走」にお付き合いしていただき、心より感謝を申し上げます。今年も懲りずに、よろしくお願いいたします。 . . . 本文を読む