槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 20170908

2017年09月08日 | 日記

新規ご予約受付停止中 9月16日(土)ご予約数が小屋定員に達しております。

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登山道注意情報(南岳新道)(継続中)


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槍平小屋ライブカメラ(滝谷渡渉部)

(保存版)滝谷架橋部の水量増減について

槍平小屋ライブカメラ(大キレット方面)

槍平小屋ライブカメラ(槍ヶ岳・飛騨沢方面


雨上がりからの、スッキリ快晴!とはいきませんでしたが、魅惑のチラリズムを演出してくれる山の女神サマ。こちらは大キレット方面ライブカメラ、午後6時15分撮影画像。明日も天気予報は晴れ。眩しい青空を期待しますよ~!

 

今日のメイン作業は、やはり滝谷の再架橋。幸運にも橋材が遠くへ流出することなく、ほぼ無傷で避難小屋側に打ち上げられていました。写真中央上部の岩の上にライブカメラがあります。

 

橋材を一度分解し、元の橋桁部分へかけ直します。水を吸った橋材はなかなかの重さになっていますが、ここはもう、ケイン・コスギになりきって、ココロの中で「ファイト~!イッパ~ツ!」と叫びながら、ロープをひっぱったりすると、少しだけチカラが出るような気がしますが、たぶん気のせいです(笑)。

 

今回も橋材の遠くへの流出を防いだワイヤーを取り付けているのは、小屋主人・沖田。この滝谷で、これまでに何十本もの橋を架けてきた経験が随所に生かされています。

滝谷架橋部については、今回の流出被害でも分かる通り、激しい増水時にはある程度避けられない被害である、とも言えます。今後、似たような増水時に架橋部を渡る場合、橋に水が被っているような状況では決して通行しないようにお願いいたします。滝谷の架橋部に水が被るほどの増水をしている場合は、橋を渡ったとしても、下流方面のチビ谷、白出沢が渡渉不能となっている可能性が極めて高いです。これからは台風シーズンを迎えます。起きないことを願いながらお伝えするのですが、万が一、渡渉不能なほどの増水に直面した際には、決して沢の中へは入らず、小屋へ戻れる場合には小屋へ。沢と沢の間に挟まれて身動きがとれなくなった場合には、風雨を避けられる場所でビバークして下さい。一晩のビバークは長い、と感じるかもしれませんが、増水した沢に流されてしまえば、最悪、命は1分も持ちません。雨が止めば、必ず水は引きます。何度でも、何シーズンに渡ってでも申し上げますが、時間を味方につけて下さい。ただ待つだけで手に入る安全があります。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時。

 

午後6時。