カクレマショウ

やっぴBLOG

「日本遺産」

2015-07-13 | └社会教育

「日本遺産」といっても、単に、世界遺産の日本版ということではないようですね。

文化庁のパンフレットを見ると、「地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)として認定し、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な文化財群を総合的に活用する取組を支援します。」とあります。「ストーリー」というのは、国宝や文化財、史跡・名勝など地域に点在する遺産をつなぎ合わせて「面」として語り、外に発信しましょうってことのようです。文化庁が公募して、原則市町村が申請して、審査を経て認定となるようです。

先日発表された日本遺産は18ヶ所。四国遍路の巡礼文化、日本茶800年の歴史散歩、能登の灯籠神事キリコ祭り、かかあ天下の群馬の絹物語など、なるほどよく練られたストーリーが並んでいます。人を集めるにも、これからはやっぱりこういうストーリーとかテーマが求められるのでしょうね。地域に存在する「点」を予めつないでパッケージ化して見せることで、より深くその地域を楽しんでもらえる。今回認定された日本遺産は、残念ながら西日本に偏っていますが、青森県だって、いくらでもストーリーは作れそうな気がします。申請の条件は、国指定・選定の文化財などが必ず一つ含まれていなければならないのですが。

そして、この手法は、地域づくりでも使えるんじゃないかと思うのです。「日本遺産」までいかなくても「地域遺産」づくり。公民館で、地域の史跡・名勝だけでなく、「隠れた名所」もつなぎ合わせて、その地域にしか作れないストーリーをつくってみる。その準備として、もちろん街歩きなどフィールドワークも行う。子どもたちも交えてできたらより楽しいでしょう。でき上がったストーリーは、「◯◯町地域遺産」としてどーんと発信する。どこかの町でできないものでしょうかね~。


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