カクレマショウ

やっぴBLOG

楽天イーグルス@青森県営球場

2004-11-08 | ■野球/バファローズ/スポーツ
東北楽天ゴールデンイーグスのパ・リーグ参入が決定しました。

チーム名に「東北」とついているように、楽天イーグルスは、仙台・宮城球場を本拠地としながらも、東北各県で何試合かの主催ゲームを行うことを明言しています。そんな中、我が青森県でもぜひプロ野球公式戦を!というわけで、今のままじゃとてもプロ野球の試合ができない県営球場の改修をめぐり、いろいろな動きが見られます。

まず県内のアマチュア野球の各団体が子どもたちに夢を、という合い言葉で同球場の整備を強くアピール。商工会議所などの商工団体も経済波及効果を旗印に期待感を表明。こうした県民の声を受けて、当初は財政難を理由に歯切れが悪かった知事も、改修に向けて庁内に専門チームを作って具体的な検討作業を進めさせるなど、前向きな姿勢を見せ始めています。

問題は改修費用です。改修工事には、ナイター設備も含めるとざっと20億円程度かかるとされ、民間の資金だけではとても足りないため、県費を支出する必要があります。報道によれば、来シーズンからの開催をめざし、補正予算を計上する可能性もあるとか。

しかし、ちょっと待ってください。

県財政がこれだけ苦しいときに、県民にプロ野球年間数試合をナマで見せるためだけに少なくとも10億円ですよ。無駄な支出は少しでも減らさなければならないというのに、しかも、ついこの前、県の財政改革プランが示されたばかりだというのに、どうしてそんなお金を投入できるのでしょうか。お金がないのについ衝動買いしてしまうのと同じではないですか。

物事には順序ってものがあります。今は、我慢するべきところは我慢する時期じゃないのでしょうか。10数億円を改修費に投入したおかげで、福祉とか教育とか、当然必要なところの予算が圧迫されたりしたんじゃそれこそ本末転倒と言わざるを得ません。

私だって青森でプロ野球の試合が見られたらうれしい。しかし、楽天もプロ野球公式試合も逃げてはいくわけじゃありません。何年か様子を見て、改修なり新球場の建設なり計画的に進めても決して遅くはないと思います。

たまたま仙台に新しい球団が誕生し、たまたまそのチームが東北他県でも試合をやると言った。何年も前からプロ野球待望論が青森県内にあったのならともかく、単に「偶然」に乗っかって踊らされているような気がします。目先鼻先だけでなく、もっとはるか遠くを見通したいものです。足もとをしっかり固めた上で。

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2 コメント

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そうですね。 (mermarble)
2004-11-12 23:42:47
ご無沙汰しておりました。私も同じく感ずるところがあります。改修費用が何なく支出されると、本当に財政難なのかどうなのか、県民にとってもよく分からなくなってくる?のではないでしょうか。

でも、ハード面が決め手、というのもつらいところがありますね。残念!!

せめて盛岡や仙台でやる時に、シャトルバス増発するとか、青森の皆さんが試合を少しでも見やすくなれる環境になればいいですね。

仙台では楽天の結団式がありました。市民の皆さんの間でも、少しずつですがムードが高まって来ているようですよ。
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こちらこそご無沙汰です。 (やっぴ)
2004-11-13 00:28:03
mermarbleさん。

ますます充実した「食ったり(飲んだり)踊ったり」生活、うらやましい限りです。



うらやましいといえば、仙台市民がうらやましい。楽天で盛り上がってる様子を見るにつけ…。ライブドアだったらもっと盛り上がっていたかもしれませんね。



それはそうと、そうなんです。今回の改修費用の問題は、「県民のニーズ」をどうも取り違えているような気がしてなりません。県政がますます信用を失うという逆効果を招くだけなのでは?と危惧しています。
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