石切・八起の口福ブログ

石切さんのちょい西で
  拵え設えやってます
   旬膳八起でございます

       

桜の季節と言うたら・・・

2016-04-06 19:16:06 | 食・レシピ

ぽかぽかと陽気が心地えぇ気候になりましたなぁ

八起の店先の花壇にも桜はさくらでも「芝桜」が満開で春爛漫!

あちこちで桜が咲き乱れお花見もたけなわでっしゃろか?

そんな桜の季節と言うたら・・・「入学式」

ピカピカの一年生のお祝い料理を仰せ付かって

丹精込めて拵えさせてもらいましてん

親御はんらは「口福珠手箱」と八起自慢の「おまかせ料理」で口福に・・・

新一年生のお子達には「ちょこっとお子さま膳」と「まぐろの中トロご飯」

なぁ~んてのをお出しした次第でえらい喜んでもらいましてん

そんなお祝いモードも冷めやらぬうちに・・・桜の季節でんなぁ~

今度は「さくら鯛のしゃぶしゃぶ」の御予約を頂きましたがな

そんなこんなで夕べの話でっけど拵えさせてもらいましたがな

後輩の料理人に無理言うてえぇ塩梅の鯛を手配・・・

ほんまやったら2㎏前後のを用意せな「あかん」とこを

あえて産卵時季の痩せをはずすために1㎏ぐらいのを2枚にしまひょ

とは言うもんのそないにうまい具合に海のもんは揃いしまへん

そやよってに今回は産地のちがうもんでご用意しまひょ

上の鯛が「讃岐産」で下の一枚が「加太産」になりまんねん

同んなじ鯛でも微妙にちがいまっしゃろ・・・分かりますやろか

そんな鯛を素早く鱗をかいてお次に水洗いして3枚に・・・

「わて」が修業してた頃は鯛の身は「飴色」がえぇ~

なんて良う言うてましたけど今日のはまさしくその「飴色」

お客はんにもえらい喜んでもらえそうやわ

3枚に下ろしたら中骨は焼台でこんがり焦げ目がつくぐらいに焼いておきまひょ

そしたらその中骨をたっぷりの水とお酒に出し昆布を入れて沸かして

美味しいしゃぶしゃぶのだし汁を取りまひょか

きれいに灰汁を取りもって1~2時間もコトコト煮つめたら「出来上がり」

さぁ~お次は・・・今日の鯛はめでたいでんなぁ

たまたま雄と雌やったよってに産卵期の賜物「鯛の子」と「白子」が

入ってましたんで先付に「たまご〆」でも拵えてお出ししまひょ

ここからがメインディッシュ!

薄~く鯛の身を切ってお皿に盛り付けてっと・・・

お鍋の具材はこんな感じでよろしおますやろ白ネギに三つ葉 椎茸・・・

いっぺん焚いた筍と出汁巻たまごも美味しいだし汁と良う合いまんねん

後はお客はんに美味しゅうに召し上がってもろたら言うことおまへん

桜が満開 そんでもって美味しい食材が仰山おます春のこの季節

料理人にとったら嬉しおますほんま拵え甲斐がおまんなぁ~

木の芽が芽吹いてきますこの時季ならではの「口福」でっけど

皆は~んいっぺん味おうてみてはどないだす!