石切・八起の口福ブログ

石切さんのちょい西で
  拵え設えやってます
   旬膳八起でございます

       

梅雨の合間の出前の巻

2013-06-12 18:08:53 | 食・レシピ

今年の梅雨は、雨が少のうて

空梅雨の様相でんなぁ~

そんな空模様でも一応は気に

しもって6月の10日(月)朝早くから

お天とうさんの顔色を見ながら

いざ!店の方へ参りまひょ

と、言うのも普段から御贔屓に

してもうてます「髪結い」の親方からの

法事のお弁当のご注文

床屋さんやよってに月曜日にお届けと

伺ってまんねん

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店に着くとなりお米を研いで

炊飯器のスイッチをポンっ

これを忘れたらえらい事でんがな

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さぁ~一気に焼きもんを焼き上げまひょ

両手の取られる「出汁巻たまご」は先に

焼いときまひょか

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続いて、帆立の貝柱を醤油に

浸して七味やきに・・・

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夏ふぐの白子はこんがり、ふっくら

焼きまっせぇ~

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あわびは「酒焼き」にしまひょ

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地鶏のもも肉は鍬焼にしあげて

甘ダレで食欲をそそりまひょ

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大人の方は太刀魚の幽庵やきで

お子さんの方は塩焼きにしまひょ

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焼きもんが上がったらお次は

生湯葉の鼈甲餡かけに

オクラに蟹の身のおひたし

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八起の夏の名物「水茄子」の山かけ

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あらかた出来たら今度は可愛らしい

お孫はんのお子様弁当に取りかかり

まひょか

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アスパラにチーズと生ハムを巻まひょ

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お子はんの弁当言うたらNO.1は

やっぱ車えびのフライでっしゃろか

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ほんでもって、こちらもお弁当の

横綱級、かしわのから揚げ

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時間が差し迫って参りましたよってに

伝助あなご、スイートコーン、一寸豆

蓮根の梅シソ揚げを次々と揚げまひょ

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お魚がお好きな親方でっさかいに

お造りも色んな種類を用意させてもらい

ましてん、まぐろにひらめ、いか雲丹

縞あじ、これからが旬の鱧の梅肉

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手早く盛り付けて次々と完成Dsc_1843

えぇ~タイミングでご飯も上がって

ますさかい、炊き立てのほやほやを

湯気を抜きもって詰めまひょ

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子供はんの分もこんな感じで完成

時間通りに済んで無事お届けも

ちぃっとだけ余裕をもって出来ました

後は髪結いの親方・・・

喜んでいただけましたやろか?

梅雨の合間の八起の出前、雨にも

降られんと、ほんま良ろしおしたと

ホッと一息の水無月の一日

ほんま、おおきにでした。


梅雨や言うても雨が少くのおます・・・後の梅雨噺

2013-06-05 13:41:02 | 食・レシピ

今朝も早よから日差しもきつうて

もう夏っ~て具合で暑つおます

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わての記憶が間違ごうておまへんでしたら

「えっ確か梅雨入りしたはずでんなぁ~」

やっぱり降るもんも降らんと季節いうもんは

悪きしまへん、先だっての親方からの

梅雨噺にも書いた様に「梅雨の前は鮎、

後は鱧」の言葉通り、ちゃぁんと雨が降って

こそ夏の旬が味わえまんねん

ほなその「後のはも」お送りしまひょ

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「お~怖そうな面構えでんなぁ~」

口元のテグスと釣り針を見てもうても

お分かりの様に一匹、一匹丁寧に

釣上げられた淡路の鱧が本日の主役

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体長90㎝弱でっしゃろか?まな板から

はみ出るほどの長さですさかいに

ちょっと波打った、お姿をパシャり!

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後は目打ちを打って動かへん様に

固定しまひょ・・・お分かりにならはった

お人がおられたら、「その通ぉ~り」

目打ちやのに、目に打ってまへん

わては修行時代から、なんぼ〆た

お魚や言うても生あるもんを扱う

仕事をさせてもろてますよってに

魚の目に釘を打った事がおまへん・・・

「お魚はん、美味しゅうに

      拵えまっせ今日もおおきに」

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すんまへん、話が逸れましたけど

下ろして参りまひょ、鱧の骨はちょこっと

変わってまして首から腹中までは三角で

そっから、尾っぽまでは平たいんですわ

そやよってに始めは包丁を立て気味に

ほんで後は水平にしたら綺麗に開けま

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あばら骨の腹部を取り除き、背びれの

骨を繋いでます腱の身を左右から切り

離したら綺麗に背びれも外せまっせ

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TVの食べもん番組なんかで皆はんも

いっぺん位お見受けした事がおまっしゃろ

「はもの骨切り」・・・シャっシャっシャ

シャっシャっシャと小気味良う、リズムに

乗って切られていくあのシーン!

わても料理人の端くれ、こないに

見えてできまんねん

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出来上がった鱧を使こて

関西の夏言うたら・・・

やっぱり「はもちり」を梅肉でんなぁ~

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それと、最近は良う目にします

鱧と玉ねぎの「はも・しゃぶ」

どっちもこれからがえぇ~季節

「梅雨の後」いっぺん八起に

召し上がりに来ておくれやっしゃ

お待ち申し上げます