ニュルアタックを比較してみる。

2005年05月10日 | GRAN TURISMO
SYORIさんがご自身のブログにて区間タイムとリプレイを公開してくださいました。
大会終わってからやっとタイムの比較の重要さを知ったので、さっそく比較。
特にリプレイは大変参考になりました。

まずはタイムの比較から。

画像で見難いですが手抜きです。スミマセン。

左のトラック 1が私、真ん中のトラック 2が SYORIさん。
一番右がタイム差です。
上が通過タイム。下が区間タイムの比較になっています。

リプレイでの走りと私の走りを比較しつつ、各セクションを見ていきたいと思います。
なお T1はスタートから T1計測地点までの区間、以下 T2は T1~T2の区間・・・となってます。



T1
S字区間最初の進入のし方が大きく違っていました。私は横断歩道状の落書きのちょっと手前にある白い落書きを目安にブレーキングし、左折完了後ちょっとだけアクセルを煽ってマシンの向きを変え、右折に向けて再度ブレーキングしています。SYORIさんは左折進入と同時にブレーキングし、そのまま右折にアプローチしていました。

T2
ジャンピングスポット直後の右折の速度が負けています。私は 195km/hを目安にクリアしていましたが、SYORIさんは 200km/h程でクリアしていました。ただ、その先の右折の時点で同程度の速度まで加速できていますが...コーナリング速度が負けている分タイムもしっかり負けています。
高速左コーナーのシュベーデンクロイツの速度も私の目安が 230km/hなのに対して、明らかにそれよりも高速でクリアされていました。

T3
0.45秒も劣っているこの区間。最大の原因はフックスレーレー後、上り坂後のブラインド左コーナー。私はここを 180km/hを目安にブレーキングしてアウト-イン-ミドル(イン)のラインで出来るだけ安定して抜けるようにしていました。ところがSYORIさんはここを 200km/hオーバーでクリア! そりゃ負けますわ。次の右折の速度で勝ってるのが少し救いですが、この差は大きいです。
アーデナウアー=フォルストは最後までラインを掴めませんでした。ここ、タイムに響くんですけどね・・・。

T4
ここはそれほど変わらないかも。
このタイムの走行では高速左コーナーのメッツゲスフェルトへの進入が送れてしまい若干タイムロス。
この区間中盤の右-右-右と回り込むコーナーもスピードを落としすぎてしまいました。目標 155km/h。うまくラインを取れれば 160km/hで安定して回れるんですけどね。



T5
ここもそんなに変わらない。
エクスミューレのラインどりが安定せずに苦労しました。コーナリング速度の目標 125km/hなんですが、登りがきついので速度を落としすぎて 120km/hくらいになってもかなりの差が付いてしまう。内側の縁石に乗っちゃったりしても姿勢を崩して加速できないし。
ベルクヴェルクもまだまだ疑問が残るところ。グリップを失わないように注意しつつ、インに付きすぎないように注意しつつ、速度を落としすぎないように注意しつつ進入、そして出来るだけ安定して脱出できるよう心がけてました。目標 110km/h。

T6
クロスタータルで減速しすぎました。壁に近づきすぎて焦ってしまったのかもしれません。ここも出来るだけ安定して脱出できるよう心がけてました。

T7
問題ありのこの区間。最初のフルブレーキングまでの走り方ですが、5速にシフトアップするかどうか迷って、最終的に 4速のままにしてました。5速に上げるべきだったと思います。
そしてシュタイルシュトレッケ、ブレーキング後の右コーナーです。ここの走り方も私とSYORIさんでハッキリと違ってました。私は80km/hを目標にブレーキング、そのままインキープで抜ける、いわば距離重視のコーナリングですが、SYORIさんはアウトに膨らみつつ早めにアクセルを開ける速度重視の走り方。ここもどちらがいいか悩むところです。ちゃんと分析すべきでしょうね。
ちなみにカルッセルで若干ミスしてアクセルを開けるのが遅くなってしまいました。

T8
この区間はリズムよく走れないと非常に辛かったです。どのコーナーも意外と手前でブレーキングしないと上手く曲がれない。ブラインドコーナーだらけなんで、ここは覚えるしかないですね。上達するに従ってコーナー進入のタイミングが手前に移動していったように思います。
よくブリュンヒェンのアウト側にあるグラベルに足をつかまれました。ここで方輪をグラベルに落としてしまうと、いっきにやる気を失います。



T9
この区間は一番嫌いなところかも。ジャンピングスポット後の右コーナーを上手く抜けられるかどうかが鍵。ここで挙動を乱すと加速できないので辛いです。インにつっこみすぎないように、アウトに膨らみすぎないように。
その先の高速で蛇行する区間は、慣れないうちはよくいろんなところに飛んでいってました。

T10
シュヴァルベンシュヴァンツもなかなか決まりませんでした。結構ハードなブレーキングをするんですが、コースが若干右に曲がってるので最初の頃はよく方輪をコース外に落として曲がりきれないことが多々ありました。ここはブレーキングポイントがつかみにくく、目標 170km/hなんですが、だいたい 160~165km/hまで落とさないと上手くいかなかったりします。次の左折は目標 130km/h。しかし直前の右折を 170km/hのラインで抜けられないと、何故かここのラインも上手く決まらず 125km/h以下くらいになってしまう。不思議だ。
そして鬼門その 1、ガルゲンコップフ。ここで泣いたこと数知れず。最初の右は左側縁石の色が変わってる部分を目安にアクセルを若干抜いた状態でアプローチ。ちょっと失敗してイン側の縁石に乗り上げてしまいました。ふたつめの右は坂を上りきるちょっと手前を目安に、アクセルを調整しつつ恐る恐るインにつける。ここが上手くいくと、すっとラインに乗った感じがするので気持ちいい。失敗するとゴーストが遙か彼方に消えていきます。

T11
直線。T10の脱出で全てが決まると言っていいでしょう。SYORIさんも気になさっていたようですが、シフトアップのタイミングはどこがベストなんでしょう? レッドゾーン手前。それとももうちょっと引っ張るべきか...。私は基本的に、レッドゾーン進入ちょっとくらいのタイミングでシフトアップしてました。
さて、ここで衝撃的な事実が。なんとここでSYORIさんのタイムを 1000分の 7秒上回ってます。しかしゴール時点では0.3秒の負け。その詳細は T12で。

T12(T11~ゴールまで)
ここが一番怖かった区間ではないでしょうか。超ロングストレート後のハードブレーキングに失敗すること多数。最終コーナーで壁にぶつかってしまったこともありました。
そしてこの区間、SYORIさんのリプレイを見て大きな敗因を発見。それは直線後のブレーキングです。この区間、正直言って攻略できてません。ここまでたどり着くトコ自体が希で、そのときは大抵保守的になってしまうからです。それがマズかった。
ブレーキングを行うゾーンはコースが若干左-右-左と蛇行しており、ブレーキングを上手くしないと簡単にスピンしてしまいます。SYORIさんはフルブレーキングしつつしっかりコントロールされているのですが、私はびびって最初の左折後 330km/hを目安に軽くブレーキング、右をクリアしフルブレーキングというふうに 2段階に分けてブレーキングしてました。当然通過速度の遅い区間がある分タイムをロスしています。
そしてもう一つ大きな違いが最終コーナー。私の場合はコース幅だけを使い 2速に落としてクリアしているのに対し、SYORIさんはコース左の舗装区間をフルに使って 3速で脱出していました。脱出時の速度はそんなに変わりませんが、私の場合は 3速へのシフトアップによるロスが無視できません。



といったところでしょうか。
私とSYORIさんの走りを比べると、全体的に私の方がおとなしめのようです。
コーナーへのアプローチの仕方が明らかに異なっているように思えました。
私はどちらかというと挙動を安定させることを重視し、SYORIさんはコーナリングスピードを重視しているといった感じでしょうか。ブレーキングポイントを比べると、ほぼ同じか、私の方が手前にあるようでした。

文章で長々と書いてきましたが、実際にリプレイを見比べる方が 100倍は分かりやすいんですよね。
ロジクールさんがリプレイを公開する可能性があるようですので期待してます。
是非他の方々の走りも見てみたいものです。


最後に SYORIさんのブログにて一緒に公開されているトップ C.1さんのタイムを勝手に拝借して比較してみました。

全ての区間で見事に負けています。正真正銘完敗でした。

2 コメント

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Unknown (SYORI)
2005-05-11 13:44:48
トラックバックありがとうございます、SYORIです。



今回の記事、私にも大変参考になりました。C.1さんの時もそうでしたが自分がどこが遅いか、どこがマシかという判断が大変分かりやすくなります。しかし、このソフト自作されたんですか!凄いですね。私プログラミングというものに疎いので(笑)こんなのを作れる方は凄いと思ってしまいます・・・。



T1は皆さんやはり速いタイムを出されていますね。私もT1のタイムリミットとしてTA期間後半まで46秒フラット台(最速で45.8)が出なければやり直していたのですがそれだと後半区間がどうしても走りこみ不足になることから、最後の方は46秒1~3くらいならそのままプレイしていました。それが結果的に響いてきている状況ですね;;。



T2はジャンピングスポット後の右→右は出来るだけ高速で入り、コーナリング中に横Gを利用して減速しつつ曲がり終えるという雰囲気でやってました。またシュベーデンクロイツに関しては出来るだけ高速で曲がれるよう、減速具合・ライン取りなどを色々試して今の感じに落ち着いた状態です。



T3のブラインド左ですが、もっと速い通過速度でも曲がれることはあるのですがその先の右へのアプローチが非常にきつくなるのであの程度で留めてます。まあ縁石内側のタイル?まで目一杯インカットしてますので、安定度はそれほどなく、結構リスキーな走りです(笑)。ここでよくコースアウトしてましたので・・。



T4はメッツゲスフェルト先の左→右が結構タイムに響くよう感じました。登録タイムはここが少々甘かったですが、それ以降はまあまあかなって感じでした。



T5に関してはおっしゃるっ通りのことを私も気をつけながら走っていました。TA最後の方は大分安定して走れるようにはなってきたんですけどね。



T6はクロスタータルが決まるかどうかで変わりますね。



T7のシュタイルシュトレッケですが、正直言って私のミスです(笑)。本来はインベタで回っていたのですがあの時はアクセルを開けるのが早すぎて、どんどんアウトに膨らんでいってしまったんです。なので一瞬アクセルを緩めて車体をなるべく出口に向けようと必死になっているのがリプレイで分かると思います(笑)。ここはゴーストと何度もやりあったところですが(笑)、アウトに膨らんだゴーストよりインベタで回ったほうが差が詰まっていましたので、多分インベタのほうが速いと思われます。



T8は私の課題が残る区間となってしまいました。このあたりは結構安定重視で走っていましたので(ここでミスると辛いので;;)、それがいけなかったのでしょう。自分的にはまあまあ走れていると思っていただけに残念でした。同じくブリュンヒェンのアウト側にハマり減速して何度も泣いた地点です(笑)。



T9の右→右はおっしゃるとおり挙動を乱すと大幅な速度ロス若しくはコースアウトが待ってますので出来るだけ安定した走りを心がけていました。その先の高速区間はステアリングをしっかり持ってないと即吹っ飛ばされますね(笑)。



T10はかなりのロス地点です。ゴーストに抜かれる地点は決まってシュヴァルベンシュヴァンツ、ここでした・・。この左→右区間は最後までラインがわかりませんでした。マグレで上手く走れたこともあるのですが、リプレイ映像ではブレーキングが速すぎたことと、インにつくタイミングが速すぎて結果その後の左も厳しくなってしまっています。ガルゲンコップフは決まれば最高、決まらなければ失望の淵に追いやられますね(笑)。最後はほぼ同じような感じで走れるようになりましたがここはホント難しかったです。



T11はガルゲンコップフの脱出速度が僅かに私が及んでなかったのでしょう。それがタイムに現れているのだと思いますが、しかしここで貯金を使い果たしているとは(笑)。このタイム表を最初に見たとき冷や汗ものでした;;



T12は私も試行錯誤の中、今の走りをするようになったのですが、当初は私も何度もここで泣きそうになった事があります(笑)。ブレーキングで態勢がちょっとでもおかしくなると、コントロール不能になりますからね・・。最初の左折後、右コーナーに入ると同時にアクセル全開のまま5速にシフトダウン、そのエンブレで若干減速しつつゆるい左の手前付近からフルブレーキングという感じです。それで大分安定していけるようにはなりました。勿論その後に控える右→左のS字の進入ラインが悪いとキツくなりますので、その辺も考えた突っ込みをしなければいけませんが。

また最終コーナーに関してはリプレイではちょっとライン取りが悪く、本来の速度よりも4km/hほど遅いんです。上手くいけばコントロールライン上で144~145km/h出ますので、ここでコンマ何秒かはロスしているはずです。おっしゃるとおりここでの2→3速のシフトアップ時のロスをなくすために3速で回っているんです。はじめは2速でまわり、普通に3速に上げてゴールだったのですが一度3速で回った時に目に見えて差が詰まったので、これをイケルと思い、ここをはじめとして2速で回っていたコーナーを3速にすればどこか速くなる地点は無いかと結構探しましたので。



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走りの比較はやってみると非常に奥深く、大変参考になるデータが色々と手に入りますよね。C.1さんのセクタータイムを見て私もやってみましたが、自分がどこが遅いのか、どこが速いのか凄く分かりやすいです。もっとも大会期間中にこのような比較が出来ることはありませんけどね(笑)。



私のほうは皆さんのリプレイを見たことがないのでなかなか客観的に見れないのですが大会サイトで公開予定との事なので楽しみにしているところです。またC.1さんのリプレイは近日中に私のほうに届く予定ですので、公開しましたらそれも是非ご覧ください。

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コメントありがとうございます (やまうちーの)
2005-05-11 23:27:52
こうやって比較すると本当に自分の遅いトコ、速いトコが浮き彫りになりますね。T2,T3で 0.6秒も負けているなんて...。T3と最終セクションのラインとブレーキングを改善すれば一気にタイムアップできそうですし。こんな事に気づけるのも比較のおかげです。大会中に分かっていれば。



私も T1の通過タイムは 46.3秒台くらいまでを許してました。登録タイムは運良く速かったようです。後半セクションのタイムで勝てたのは、わりと以前から T1が不振でも走り続けていたおかげかもしれません。ただ、だからといってフィニッシュラインまではなかなかたどり着けませんでしたけど。



プログラムの方は、何も考えなければ昔よりかなり手軽に作れるようになりました。今回のものはタイムの計算だけなので難しいことは何もしてないんですよ。
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