会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

ゴールドマンサックス 出ました

2010-04-22 02:34:46 | 金融
ゴールドマンサックスがSECに訴追されたとかいうニュースは、かなりのインパクトがある感じで、政府はウォールストリートとつるんでて、税金をお仲間に横流ししている、みたいなことを言われてたんで。政府に前の財務長官のポールソンみたいに、ゴールドマン出身者がバシバシ入ってて、まともじゃない、

ってなわけで、その本丸のゴールドマン様を訴えるというんで、これはインパクトがあるわけですな。

これまで、メイドフ事件をずっと見抜けなかったみたいなマヌケなハナシはあってもSECって金融危機ではアンマシ出番がなくて、イマイチイメージで、本書でも、ベアスターンズが破綻瀬戸際でポールソンやらガイトナーやらが集まった会議に所管の官庁のSEC長官が呼ばれなかった、みたいなことが書かれてます。呼んでもしょうがないって。

バーナンキは正しかったか? FRBの真相
デイビッド・ウェッセル
朝日新聞出版

このアイテムの詳細を見る


SECは不正を取り締まって投資家を保護する、みたいな仕事をしてるんで、金融システムの維持がどうのこうのはちょっと違うみたいなんですな。ましてやお金が足りないとか、どっかに買収させるみたいなハナシはちょいと場違いか。

で、ここらでそろそろ、出番です、というわけで、ゴールドマン訴追となったってことですかね、ってかちょっと遅い感じもしますがね。まあ、どっかがぶっつぶれるとかいう段階がとりあえず過ぎたってことなのかも知れませんが。小さな銀行はまだまだ倒れてるみたいですけど。

で、今回の訴追理由なんですが、いまいち良くわからなかったんですが、この動画、なかなかグーです。



要するに競馬に見立ててんですが、

①ゴールドマンが胴元で、
②ポールソンがギャンブラー。ポールソンって財務長官とは別人です
③ゴールドマンはビークルという馬を持っていて、
④馬の世話は第三者にアウトソース。

で、フツーに、馬を育てて、走らせてる分には良いんですが、馬の世話にポールソンをかませたのが問題。

⑤ポールソンは④の第三者に、良いエサでっせといって、実はドッグフードを持ってきて馬に食べさせる。

⑥その陰で、ポールソンはその馬ビークルが負ける方にかけておく
⑦ドッグフードを食べた馬は負ける(死ぬ)
⑧ポールソンは大もうけ。他のギャンブラーは大負け。

ポールソンという、ギャンブラーと胴元がつるんでるわけで、これは、負けてほしいボクサーに毒入りオレンジを食わせてなんとかかんとか、大昔にあったような気がするんですが、そんなハナシと同じで、そらあかんやろ、ってわけですな。

このたとえは、わかりやすいですな。

で、元ネタというか、SEC長官の記者会見も観ておくとですな、4分後あたりからですが、



負けると儲かるポールソンに、CDOのポートフォリオの選択を任せているということが問題で、それを黙ってたというのが訴追理由。ポールソンは、これは間違いなく下がるだろう、というヤツを選んでくみこんじゃえば良いわけで。

ゴールドマンは、投資銀行は、相場の見立てが違うもの同士を結びつけるんで、訴追はお門違いだと主張しているようですが、一方の投資家にダマで中身まで選ばせちゃまずいやろって感じですかな。

全米の怒りのど真ん中に投げ込まれたわけで、ハナシは広がってゆくような気がしますがね。

政治的には一気に流れを変える力があるかもで、オバマさんスゴイっす。ご本人がどんだけ関与しているのか知りませんがね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿