会計スキル・USCPA

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日本の回復は何だった? クルーグマン

2009-04-07 06:57:38 | マクロ経済
クルーグマンでもう一回ですが、

Japan’s recovery

日本の銀行救済が経済回復につながったか、という問題です。

A quick note on Keiichiro Kobayashi’s post on Japan’s lessons for the crisis: I have considerable sympathy for his views. But when he says

小林さんとかおっしゃる方の指摘について、大きく同意するんんだが、ここは違うだろという部分があって、

Only after Resona Bank had been temporarily placed under government control, the IRCJ had been established, and Japanese banks had embarked on an all-out effort to dispose of bad loans, did stock prices finally pick up and people come to embrace the recovery

りそな銀を救済し、産業再生機構ができ、銀行は不良債権を処理して、株価が上がり始め人々は経済回復を認め始めた。

ホンマかいな、とクルーグマン。

I have a problem. You see, it’s hard, looking at the data, to see much role for bank reform in Japan’s recovery, such as it was.


データを見る限り、銀行再生がそんなに大きな役割を果たしてはいない。

A first read would be that recovery came from an export boom, which in turn fed a modest increase in consumption — full stop. What did banks have to do with it?

まず、経済回復には輸出のブームが大きかった。一方で消費はゆっくり増えているだけ。銀行がどう関係したって?

確かにクルーグマンの表を見る限りそう見えますな。これGDP比の表なんで、C、つまり消費が一番伸びているようにも見えますが、もともとのGDP比がCが圧倒的に大きいんで、ほとんど伸びていないと考えたほうが正しいですな。GDP全体の中でかなり小さい比率の純輸出がGDP比でこれだけ伸びているのは、かなりのブームだったわけですな。

だった、というのは、今は貿易収支がマイナスになっているからそういわざるを得ないんですがね。

竹中さんが週末の日経で銀行不良債権処理の成果を誇ってましたが、
日本がうまくやって経済を再建した、などどいえなくなる状況になりつつあるわけでしてね。




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