楠の杜から

安産を祈り続けて・・・子安餅(こやすもち)

祭りの一例

2010年09月14日 21時53分58秒 | Weblog
昨夜のブログの中で書いた中に、「楠若葉まつり」と書きました。
どういう祭りなのかを、私の理想を少し書いておきましょう。

宇美八幡宮には今までに数限りないほどの人々が安産祈願や初宮参りなどで訪れています。
これが大々前提となります。みんな知っているのです。

秋月や黒木町の花の季節には、地元商工業者がテント張りで出店をし、物産などをPRしています。
それは物だけではなくて、いわゆる作り手、売り手の人品骨柄を売り込んでいるのです。
交流が図られてその年は終わるわけですが、来年もまた来ようという気持ちを持って帰っていただく。
そういった心構えで祭りを行なわなければなりません。

幸いなことに宇美八幡宮の楠の森は有名です。
一度見て、感動を持った人は・・・そこで若葉祭りが行なわれると情報が入ると、多くの人が来てくれるのではないかと信じています。
2千年の時空を超えて茂るに茂る大楠の下で、地元商工業者との触れ合いがあれば・・・
その物産もまた一段と大切に見て下さいますでしょう。
秋月であろうが、黒木町であろうが、一度で成功とはいかなかったはず。
何年もかけて、今の賑わいを得たものだ。
PRと真摯な取り組みがあれば、いいお祭りになると信じます。
都会からこれほどの近場にある、立派な楠の森は他にはありません。

目の前にある歴史という財産を、もっと多くの人に知ってもらうことが自らの幸せに繋がると思います。
さりげないような祭りであって、しっかりと来場者様とつながりを持つ事が出来るわけです。

翁杉に負けない樹齢の・・・

2010年09月14日 00時40分12秒 | Weblog
屋久島の樹齢2000年といわれる「翁杉」が倒れたニュースですが。
ほんのちょっと宇美八幡宮の楠の杜について書いておきます・・・

宇美八幡宮にも樹齢2500年の「衣掛の森」と、樹齢1850年以上といわれる「湯蓋の森」の2本のご神木。
大楠があります。
屋久島の縄文杉は、以前は樹齢6000年と言われていましたが、炭素の何か知りませんが調査では2000年以上と言われています。
そうなると、宇美八幡宮の「衣掛の森」・・・森といっても1本の大楠です。
この2500年というのは凄いですね!おそらく樹齢では、日本でも屈指の大木です!
参拝の折には是非ともご覧いただきたい、楠の大木というより歴史の証人然としてそびえていますよ。

なぜ?宇美八幡宮にはそんなに大きな楠が20数本もあるの!?
それは背後にある三郡山山系の伏流水が、ちょうど宇美八幡宮の辺りで地表に近く流れ、一部は湧水となっていたからなのです。
空から降る雨だけでは、宇美八幡宮の楠の森は茂ることは出来ません。
地下を流れる水を吸い上げて、あれだけの大きな楠木となっているのです。
宇美八幡宮の裏手に流れる宇美川は・・・その川底は岩盤となっています・・・実際に見れます。
その岩盤に沿って流れてきた伏流水が、宇美八幡の辺りで地表近くを流れます。
そのふんだんな地下水を吸い上げて育っているのが・・・宇美の杜といわれる宇美八幡宮の楠木群です。
「衣掛の森」「湯蓋の森」の2本の大楠(ご神木)は、国の天然記念物・・・
20数本の楠の森全体は、県の文化財。

人の歴史とともに歩むのが自然ですね。
皆さん、宇美八幡宮にお参りに来られたときに・・・・!
安産や成長祈願の折に、ぜひとも楠の森の・・・2000年を超える悠久の時を感じて頂きたいですね!。
それは子供さんの成長祈願そのものにつながっているのです。

私は楠の森が一番輝くのは・・・・5月の連休の頃!
楠の若葉が、風に音を立ててなびくのが最高だと思ってます。
宇美八幡宮に、「楠若葉まつり」が無いことが残念ですね。

お参りの時には、そんな悠久の歴史を感じていただけたら嬉しいですね!
屋久杉の歴史に負けてないのですから・・・・笑
宇美八幡宮の楠の杜は、近代化の町の中にあって、気軽に悠久の歴史を実際に見ることのできる、
貴重な自然財産であると思っています。

お参りに来られて、楠を見て・・・・私とお話ししませんか?
店に居るときはお相手いたしますよ。