おもしろニュース拾遺

 BC級ニュースが織り成す可笑しくも愛しい『人間喜劇』。おもしろうてやがて悲しき・・・

毎日新聞記者が児童買春で逮捕

2005-12-16 15:24:12 | 珍事件
 事件を報道する立場にある記者自身が、事件を引き起こすケースが最近目立っている。
 NHKの事件記者、いわゆるサツ回りの記者が放火で逮捕されたのはつい最近のことだが、今度は毎日新聞の記者が児童買春禁止法違反容疑で逮捕された。この事件を報じる毎日新聞の記事によると、佐賀支局に勤務する容疑者は出会い系サイトで知り合った15歳の少女相手に買春をしたということだ。
 まさか毎日のこの記事はこの記者が書いたものではないはず。しかしホントは事件の顛末は自身が一番詳しく知っているはずだから、「独占手記」でも掲載すればいやが上にも注目を集めることは間違いない。

 かなり前のことになるが、朝7時台のニュースを担当していたアナウンサーが酔っ払って後部座席からタクシーの運ちゃんの頭を蹴飛ばす刑事事件を起こした。しかしこのニュースを伝えるはずのアナウンサー席にはこのアナはいなかった。
 惜しいことだ。「えーそれでは次のニュースは・・私のことですが。NHKアナウンサーの**、つまり私ですが、がタクシーの運転手に暴行したとして渋谷署に逮捕されていたことが分かりました。・・・えー、以上報道内容に間違いはないことを認めさせていただきます。(そこへ報道局長とアナウンサー室長登場)この度は全く申し訳ありませんでした(3人そろって頭を下げる)とやってれば、報道とお詫びがシームレスに行えて時間の短縮だったろうに。
 もちろんこの程度のことでアナウンサーをクビにするような、そんな了見の狭いNHKではない。このアナはしばらく深夜番組で「謹慎」した後、今は歴史物など重要な番組の司会を務めるNHKアナの重鎮として活躍しておられる。まさに「その時NHKは動かなかった」のである。

 まだ事件の真相の分からないNHK大津放送局記者の放火事件であるが、一番気になっていること、つまりあの犯人である記者が事件をテレビで直接伝えたことは(NHKが言うように)なかったのか、ということだ。「えー、今私は大津の放火現場に来ています。この場所で恐らく犯人は段ボールに火をつけたのでないかと警察は見ていますが、・・・ちょっと私の推理で犯人の行動を再現してみましょう。犯人は最初マッチで火を付けようとしたが、風が強いので、ポケットから100円ライターを取り出してそばにあった段ボールに火をつけ・・・・・警察は聞き込み捜査を続けており、憎むべき犯人の割り出しに全力を上げています。以上大津の放火現場からお伝えしました」という犯人自身のレポートはなかったのかということだ。この点は大津放送局からのローカルニュース、つまり滋賀県の方だけがご存じと思うので、情報をお寄せください。

 それにしても、報道機関の不祥事が多すぎる。でも、報道機関の「事件」は他社の記者が嬉々として報道しているかのような印象を受けません?普段は、警察報道を適当にカットしてのんびりと本社に送っているだけの無気力記者が、他社の不祥事となると自分で文章を書きたがるような。
 朝日新聞の田中知事発言捏造事件では産経新聞が喜んだ。記事で叩いてさらに社説やコラムでもさんざんイヤミを並べて、もう鬼の首を取ったような騒ぎ。ところが今度はすぐに産経新聞がコウノトリの合成写真で「お返し」。朝日のそれを伝える記事に記者のはずむ心を感じたのは小生の勝手な思い入れか。

 いまだ真相不明の朝日新聞とNHKの、ドキュメンタリー政治家介入事件も、他の報道機関が「どっちももっとやれー。政治家にヘイコラするNHKも情けないし、記事を捏造する朝日も報道機関失格だぞー」と自分のことを棚にあげて喜んでいるのを見ると、結局割を食っているのはスポンサーである読者・視聴者であることが痛感されるのだ。



最新の画像もっと見る