yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

タンロン通信-10  危険な写真と敬天殿探訪の条

2008-03-05 08:19:08 | 歴史・考古情報《東アジア》-2 越南
ヤグラが欲しいねと思ったらよろしくお願いします。


(高さ2m、急ごしらえの脚立??にまたがって撮った全景写真。南からD3区全景。)


(北側の平面から撮ったD3区全景。)

ようやく現場のガリかけが終わり、平面写真が撮れる状態になった。夕方まで待つと全体に暗くなり過ぎるので、仕方なく南中時に写真を撮ることにした。

だがここで問題が!

写真撮影用の台がない!!

実は前回の調査前の写真も隣の敷地との塀に登って写したものだが、今回はもう少しアップの写真が欲しい。日本で言うところの[ヤグラ]がないのである。そこで、現場にあった梯子二つを組み合わせて逆「V」 字形に組み、頂点をロープで結んで脚立状にしてそこへ登れと言う。

だれが?

博士が!!

仕方なくそこへ登ってふらつく足で写真を撮ったのがこれ。


(益々よく判らなくなってきたこの遺構。皆さんは古いと言うんだけれどね・・・。)


(今回の研究で山田鉢と名付けられた?須恵質円筒形土器の廃棄状況(ちなみに博士の分類のⅢb式)。)


(現場にずっと前からある謎の木質群。)
何とか細部写真も撮って、終わったのが13時。最後の昼飯に出かける。いつもの大衆食堂。その後、念願の敬天殿に入り、一昨日見学した端門と合わせてようやくタンロン王城の中枢部を博士一行に見学いただくことができた。ところがこの建物の前にあるはずの測量用の原点がない?そこで大捜査網が敷かれたのだが、結局猫の子一匹でず。


(絨毯までめくって探したのだが・・・・)
最後の記念写真をホーチミン廟を背に撮影して山田博士の初めてのヴェトナム紀行が終わった。詳しくは博士のブログをお楽しみ下さい。ハノイはここのところとても暑く。初夏の陽気です。寒い日本へ帰って、風邪などお召しになりませんよう。ではまた夏に!!


(なぜか桃とコスモスが同時に咲く敬天殿でした)


(ホーチミン廟そのものへは誰も行ったことがない!この非国民目!)

敬天殿も整備できればいいのにねと思ったらよろしくね

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無事帰国しました (山田邦和)
2008-03-05 09:44:54
山中博士様、現場の皆様。
ぜんぜんアクシデントもなく、予定通り無事に帰国しました。何から何まで、ありがとうございました。ただ、飛行機の中ではほとんど睡眠がとれず、今日はのんべんだらりと過ごしそうです。それにしても、日本は寒い!
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