古庵の書斎 220 如意古庵
毎週金曜日は例によって、2時間歌ったあと行きつけの中華料理屋で一杯となる。そこでの話題は談論風発、ゴルフ、旅行、プロ野球、あるいは女性についてと70前後の年寄りが他愛もない話しに花が咲く。爺ぃばっかりだから羞恥心なんかまったくないので、大らかなもんだ。
ところで最近入団した人に、中日ドラゴンズの和田選手に酷似した御仁がいる。ちょっと細身ながら頭の禿げ具合といい、顔つきといいそっくりである。
伊藤というれっきとした名字があるのだが、みんなが和田さんと言うと間髪をおかずに「はいっ」と返事をする。
「昨日はあなたのおかげで中日は勝ちましたよ」というと「はいっ、ありがとうございます」負けると「申し訳ありません」と小さくなっている。みんなに愛されている。
明日は守山区大森学区の敬老会に招かれて数曲披露する。この敬老会の会員資格は何才か知らないが、こっちだって平均年齢74才だ。年寄りが年寄りを慰問演奏するといったかっこう。
ま下手な歌でも一生懸命うたって、少しでも元気づけになれば幸いである。
○ 押尾学
どうでもいいことだけれど、彼32才になるまで額に汗して働いたことは一度もなかったのだろう。甘いマスクにかまけて回りからチヤホヤされ、いつの間にか人生こんなもんだと考えて、女とクスリにふけっていたのではないか。こんなヤツは無期懲役にでもして一生働かせて罪を償わせるのが一番いいと思うのだが、懲役2年6ヶ月とはね。
何時の時代も美男美女はダメですね。
○ ハゲワシ
インドのハゲワシがこの10年の間に95%も減り、絶滅寸前の状態だという。調査の結果、ジクロフェナクという動物用の医薬品が原因であることがわかった。これを体内に含んでいるウシなど家畜の死体をハゲワシが食べると、ごくわずかな量でも内蔵傷害を引き起こし、死んでしまうのだ。
死肉を食べることからイメージはよくないが、ハゲワシは動物の死体などを片づける「廃棄物処理業」の役割を担っている。そのハゲワシがいなくなった結果、インドとその周辺では、農地などに多数の生物の死体が処理されずに残され、これらを餌とする野犬やネズミが急激に増えてしまった。
1997年にインドでは狂犬病が大発生し、1年間の死者は3万人に達した。アメリカ・スタンフォード大学の研究チームは、狂犬病の大発生とハゲワシの減少の関連を指摘している。
カラスや蛭(私はこいつが一番嫌い)、ゴキブリといった人間に嫌われものの動物たちも自然界のなかでは相応の役割をもって生きているのだろうな。