団塊世代のアノ日

団塊世代の私的昭和史秘話。記憶の糸をたぐりながらの、単なる思い出話し。

木村政彦X猛牛

2007年09月22日 | 昭和31年~昭和34年
 

力道山のプロレスがあると、黒山の人だかりがして街頭テレビや電気

屋さんのショウーウィンドーのテレビで観戦していた頃の某月某日

(って、覚えてるわけないじゃん)。

 

夕暮れ時になり、我が家のおばぁちゃん、両親と私の総勢4名はいそ

いそと出かけたのであります。家から10分ばかりの六角橋のH食堂

へ。

 

そのH食堂で大晩餐会を催そうかという、なんと豪勢な事でしょうか。

 

まぁH食堂は大衆食堂で、観音開きのガラスドアを入ると正面に大き

な水槽があって、お魚さんがスゥ~イスイと泳いでいたなぁ。

 

テーブルにつき、おいしい晩餐を終わり帰るという訳ではなく、高い

とこに据え付けられたテレビをジィッと見つめてました。そうなんす

よ。その日に木村政彦(柔道家)が牛と闘うというのです。

 

さぁ時間になりました。猛牛が飛び出してくるという扉が開き、どう

なるんだろうかと思っていると、一向にその牛が出てくる気配がない

んですわぁ。結局、牛は出てこず、試合にならなかったという笑い話。

そんな時代だった。