団塊世代のアノ日

団塊世代の私的昭和史秘話。記憶の糸をたぐりながらの、単なる思い出話し。

パン屋

2007年09月01日 | 昭和31年~昭和34年
 

家から歩いて3、4分の範囲にパンを売る店が5軒あった。

 

すぐそばに神奈川大学があり、そこの学生相手のアパート、下宿屋が

たくさんある為だと思うんだけど。

 

5軒の内、2軒は店の裏に小さなパン工場があって焼き立てのパンが

買えた。陳列ケースの中には、うっまそうな菓子パンや食パンが並べ

てあったなぁ。中でも一番好きだったのが、コロッケパン。アヒルの

口みたいなパンにコロッケが挟んであって、ソースがドボッとかけて

あるやつ。

 

ジャム、クリームパンは、野球のグローブみたいなパンだった。ハム

カツというのもあったねぇ。薄いハムをパン粉をつけて揚げたものが

入っていた。

 

あんパンの正式な私の食べ方は、両手で挟みペッチャンコにしていた

っけ。

 

たぶんサンドイッチにした時に出たと思うんだけど、食パンの耳だけ

を袋入りで売っていた。買ったことはないけど、安かったんだろうと

思う。金の乏しくなった時の、学生の強い味方だったんだろうと思う

なぁ。

そんな時代だった。