団塊世代のアノ日

団塊世代の私的昭和史秘話。記憶の糸をたぐりながらの、単なる思い出話し。

大食堂

2007年09月08日 | 昭和31年~昭和34年
 

ザキ(伊勢佐木町)のデパートへ行くのは、もうとぉ~ってもうれし

い事だった。

 

市電に乗り、馬車道で下りて吉田橋を渡ると伊勢佐木町の入り口。中

華の博雅があり、大きな有隣堂という本屋があり、その前には松屋と

野沢屋というデパートが。

 

あの頃のデパートと言えば、最上階に必ずと行っていいほど、大食堂

があった。

 

ショーウィンドーには、うまそうなラーメンからカレー、ハヤシライ

ス、ハンバーグ、クリームソーダなんかが色どり美しく並んでんだよ

ねぇ。あれもうまそう、これもうまそうと、もう思考回路はめっちゃ

くちゃ。

 

入り口で楕円形の食券を貰い、空いているテーブルに座ると、ピンク

かなんかのウェイトレスの制服に白いエプロン姿のオネエサンがプラ

スティックの食券を見ながら、カツ丼とカレーライスですねって確認

してから食券を持って行っちゃうんだよね。

 

果たしてなんの証拠もないテーブルに、カツ丼とカレーライスが来る

のかどうか心配だった私。

 

来ましたですよぅ~、うまそうなカツ丼とカレーライスが。

そんな時代だった。