団塊世代のアノ日

団塊世代の私的昭和史秘話。記憶の糸をたぐりながらの、単なる思い出話し。

市電その3

2007年09月18日 | 昭和31年~昭和34年
 

横浜市電に乗る時は、いつも運転手さんの後ろに立って、飛び去る

(っと言っても、そんなに速くはないんだけど)風景を見ていた。

 

運転席にはスピードの調節をするのと、ブレーキを操作するハンドル

があったなぁ。運転手さんは大抵軍手をはめてるんで、そのハンドル

のドアノブみたいなものが、ピッカピカに光っていた。

 

市電でも汽笛って言うんだろうか。あのプゥ~ンというかポォ~ンと

いうのかを鳴らすのは、運転手さんの右足の前に丸い突起物があって、

それを踏むと鳴るようになっていた。

 

運転席のちょっと右側には、赤いバケツに砂が入れてあった。あれは

多分、車輪が坂道などでスリップする時に使ったんだろうと思うんだ

どさぁ。

 

車掌さんのところには、紐がぶら下がっていて、降車する人がいない

時、発車オーライの時に引っ張って、チンチンと鳴らして運転手さん

に知らせていた。良き時代じゃん。

そんな時代だった。