花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆2月22日 『女の顔』コレクターズDVDを見た

2024年02月22日 | この映画見ました
花椿です。

今回はベストフィールドが2023年12月に発売した 昭和の名作ライブラリー 第12

5集『女の顔』にめちゃめちゃ感動したので簡単に紹介させて貰います。


この2万円以上もするDVD-BOXを買ったきっかけは主演の宇津宮雅代が好きで見たいか

らという以外の理由はなかった。 しかし困った事に今回のDVD-BOXは同じく宇津宮雅

代が主演した『薪能』と同時発売なのだ。


結局、『女の顔』と『薪能』を2個同時に発注した。 今年は加山雄三が主演した『高校

教師』も買っているし、3月発売の天知茂主演『野望』も楽天で発注済み。 最近はイン

フレ傾向で2万円以上が当たり前になった「昭和の名作ライブラリー」にガンガン出費し

ているけど、今の俺、株バブルに乗って稼ぎまくっているから文庫本でも買うような感覚。 

わが世の春である。(笑)


ところで俺が宇津宮雅代を初めて意識したのは1980年にテレ朝の2時間ドラマ枠の

「土曜ワイド」で放映した『京都妖怪地図・嵯峨野に生きる900才の新妻』とその続編の

『きらら坂に住む400才の氷女』を見てその美貌に腰を抜かしてからだ。 


このドラマは長い間、当時録画したベータ方式のビデオを再生する環境を失い、俺の脳内

では幻の名作だったが最近ようやくスカパーがオンエアしたし、DVDも発売された。 あ 

らためて視聴して、宇津宮雅代=美貌の女優というイメージが脳内に染みている。


で、久しぶりに宇津宮雅代が主演するドラマを見て自分のイメージに間違いなかったのを

確信した。 しかも俺の大好きなコテコテの大河メロドラマ! 制作に松竹が関与してい

るから大船調の再来だと言って良いと思う。


ドラマは1971年にテレビ東京系の放映で46分枠で26回連続だから結構長い。

ストーリーを簡単に要約すると、母を亡くし米国から帰国した宇津宮雅代が戦死した父親

の遺品を預けるため父親の実家を訪問する。 そこから若手医師の大出俊と富裕層の御曹

司である田村亮の二人から求愛されて翻弄されるという話。 しかし大出には出生の秘密

があって実は大手病院院長の佐野周二の落としだねだとわかった。


宇津宮は戦死した父親が佐野の子供であるため(本人は孫)、この二人は 愛し合っていな

がら結婚できる関係ではないと12話あたりで秘密の暴露があった。 この時点で田村は

まだピエロ役だ。


ところが後半は大出の母親である杉村春子が色々な事情から大出の父親をごまかしていて

実際は大出は佐野とは無関係とわかる・・・が遅かった。 すでに大出は留学先の米国で

田村の妹である榊原るみと男女関係になっていた。 しかも心中自殺。


最後は宇津宮雅代も榊原の存在から大出をあきらめて、何かと助けてくれた田村を愛する

ようになった・・。 もちろん、これだけで26回は持たないからサブストーリーが複雑

に絡む群像劇の様相でストーリーがどんどん展開する。 息つく暇もないほど面白くて一

気に見終わった。 しかも視聴後の感動が凄い、特に最終回の。 俺がこのブログを書く

気分になったのだから。


気が付いた点を書き留めておくと、、、

1.放映時点でベテラン女優の月丘夢路は宇津宮雅代が働いていたサンフランシスコの日本

料理屋の女将の役。 同じく月丘千秋は宇津宮雅代の母親を演じていた。


2.大手病院院長の佐野周二の娘が三條美紀でその婿養子が北原義郎だった。 共にかつて

の大映のスタアだった役者であるが、三條美紀の老化のひどさにびっくり。 三條美紀の

ファン(俺だよ)としてはショックだね。


3.田村亮の男前ぶりにも驚いた。 宇津宮雅代は圧倒的な美貌でまさに美男美女の大船調!


4.脇役ながら田崎潤と杉村春子の存在感は大きい。


5.ロケ地は元代々木の住宅地で近くの代々木オリンピック屋内体育館が始終登場する。 

近くのお宮のシーンも多いけど地図で確認したら代々木八幡だった。 かなり広い。


6.主題歌は70年代チックな良い楽曲と思うが歌手が最初の方は牧みゆき、途中から川奈

真弓に変わっている。 理由は不明。 第25話の途中で川奈真弓本人が歌うシーンがあ

る。 めちゃめちゃ美人歌手だった。


7.タイトル画は婦人科専門の岩田専太郎画伯ってのはすぐわかったけど「ベルサイユのば

ら」に登場するフェルゼン伯爵かと思ったね。(笑)


□写真1番目

田村亮と宇津宮雅代。 第26話の最後にこの二人が一緒になると示唆するシーン。

個人的に一番感動した。

□写真2番目

左列:宇津宮雅代と祖父の佐野周二。 代々木八幡で。

右列:田村亮と宇津宮雅代。 最終回、京都の旅館のシーン。

□写真3番目

左列:大出俊と宇津宮雅代。 代々木八幡で。

右列:月丘夢路と榊原るみ。 サンフランシスコにて。

□写真4番目

左列:三條美紀と宇津宮雅代。 宇津宮が仕事を手伝っていた田崎潤の医院で。

右列:外科医の田崎潤、杉村春子、宇津宮雅代。


1971年(昭和46年)4月2日~9月24日。 東京12チャンネルで放映。

個人的にはめちゃめちゃ面白かった。 オススメですね。


じゃ、またね。

2024年2月22日、午前5時25分記。
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3 コメント

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宇津宮雅代は美人女優ですね (北アカリ)
2024-02-24 09:10:04
花椿様

ブログ拝見しました。
宇津宮雅代は、テレビで拝見していました。
大岡越前の雪絵役での印象があります。
「薪能」という題名のドラマで「たきぎのう」という読み方が記憶残っています。しかし、内容は覚えていません。

いつも簡潔なあらすじ紹介は楽しく読ませてもらっています。今後も期待しています。
お世話になります (花椿)
2024-02-26 13:10:15
北アカリさん、いつもありがとうございます。
「女の顔」はお持ちと思いますがお暇でしたらぜひ視聴して下さい。面白いです。「薪能」はちょっと前に視聴済みですが、いまいちでしたね。

ただ伊丹十三のキャラは一見の価値ありました。まあ宇津宮雅代が美貌だから最後まで飽きずに視聴できましたが・・・。3月は天知茂の「野望」を入手しますのでご期待下さい。
女の顔 (映画狂M)
2024-02-29 12:18:03
 ご紹介の「女の顔」
53年も前にリアルタイムで観ていた際の印象が宇津宮雅代、三條美紀と
北原義郎(当時は名前も知らず)以外皆無でしたが、この度大変面白くて
思い出しながら一気呵成に鑑賞致しました。

 宇津宮雅代さんはこの作品の印象が強くて、他の作品の記憶が無く勉強
不足を痛感です。
前半は落ち着いた紳士的な医者の大出俊でしたが、出生の秘密を知った後半
からは人が変わったように軽薄で嫌な男に。
ちょっとオーバーにベットに倒れ込んでの号泣場面など陳腐にも見える反面
田村亮が俄然好感の持てる男になっていきます。
原作なのか脚本が良いのか、毎回話の進む毎に引き込まれていきました。

 当時は佐野周二、月丘夢路、杉村春子、田崎潤など有名な俳優さんしか
分かりませんでしたが、今回見直してみて海外ロケや多彩な俳優陣に当時の
テレビ東京の意気込みが感じられるものでした。
 主役の宇津宮、田村、大出の三人は明らかにサンフランシスコでロケを
していましたし、田村亮はハワイにも。
 俳優陣では元々脇役で意地の悪い役が上手な水上怜子(家政婦紹介所の
責任者)はともかく、三井弘次(古河病院経理担当)や幾野道子(九州の叔母)が
チョイ役出演の豪華版でした。

 平岩弓枝と言うとホームドラマって印象でしたが、こんな恋愛ドラマも
多数書いていたのでしょうか? Wikipediaを見ても分かりませんでした。
ただ劇中度々出てくる代々木八幡ですが、平岩弓枝の実家だそうです。
 宮司を演じた俳優もよく見かけた役者ですが野々村潔という人だそうで、
岩下志麻の実父で、これまた知らずにビックリでした。

 花椿さんも書かれていましたが憧れの三條美紀さんの老け顔は少々辛くて
尚且つ北原義郎と夫婦揃って嫌な役。チョット損な役回りで気の毒でしたね。

 タイムリーな作品のご紹介で、懐かしいドラマを鑑賞する事が出来ました。
次の作品紹介も楽しみにしております。。

 最後にもう一つ、宇津宮雅代の親友で、北原義郎の二号さん役の女優さん。
あれほどストーリーに絡む重要な役どころでしたが、その後活躍した様子も
分からず。チョット気になりました。

        

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