花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆1月27日 映画「東京の人さようなら」を見た

2020年01月26日 | この映画見ました

花椿です。

映画「東京の人さようなら」を見た。 つい先日、このブログの「山田真二スナッ

プショット」に月刊平凡に掲載された島倉千代子と山田真二が主演したこの作品の

ポートレートを出した。 


その時に勢いが余って「この映画を提供してくれる人がいたら謝礼出します」とつ

い冗談半分に書いたら、その当日に提供者が登場したから本当に驚いた。 早速、

連絡したら関東在住のTさんという非常に親切な方で、すぐに話がまとまってその

2日後にDVDが届いた。 ブルーレイに匹敵するくらいの高画質。 これはもう

生涯忘れられない感動的な出来事で感謝の念に堪えません。 あらためてお礼を申

し上げます。


で、さきほど映画を見終わった。 モノクロ映画だけども切り出した写真をカラー

ライズしてみたら、これが結構使える。 というわけで上に出したのはオリジナル

ではなくて俺が勝手に色彩化した写真なのでお断りしておきます。


簡単にストーリーを書くと、東京で浪人生をしている山田真二がかつて幼少期を過

ごした伊豆大島で静養するためやって来た。 島では幼なじみの島倉千代子が待っ

ていたが、島倉の親は娘が身分の違う山田と親密になるのを恐れて勝手に船乗りの

佐原健二と縁談を進めていた。


一方、山田の家族が後から合流したが、その中にも山田の親が勝手に縁談を進めた

山田の許婚(いいなずけ)がいたのを知って島倉は大いに苦しんだ。 しかし山田

と島倉が相手を思う気持ちは同じであり、山田の「将来、必ず君と一緒になる」と

いう言葉を島倉は信じた。 やがて夏休みが終わり山田は東京に戻るため連絡船に

乗った。 島倉は涙を流しながら、いつまでも手を振るのだった。


島倉千代子の初主演映画らしいが上映時間がわずかに60分だ。 昭和30年代前

半は通常、人気スタアが主演するA級作品(80~90分)と併映のB級作品(6

0~70分)の2本立てで上映される。 この作品はB級の扱いじゃあるけど島倉

千代子と山田真二の人気者が主演するわけだから、興行としては非常に強力な布陣

じゃないかと思う。


ちなみに同時上映のA級作品は鶴田浩二と青山京子主演の「与太者と若旦那」であ

る。 この映画はつい先月スカパーでオンエアあったのを見たけど鶴田浩二の一人

二役で過去最高レベルの面白さ ! よく考えたら奇しくもこの日の東宝2本立てを

58年後の12月と1月に見た事になる。


ま、それはともかく島倉千代子の大ヒット曲が主題歌の歌謡映画になるけど、作品

中でも村祭りのシーンで本格的な楽団をバックに「東京の人さようなら」を歌う場

面があった。 島倉千代子のファンはここで大拍手といったところだろう。 ファ

ンの満足度は非常に高い作品だと思う。


もっとも俺の評価はランクB(水準作)の域を出ない。 端正な二枚目の山田真二

はともかくとして、まだ18才の島倉千代子が子供っぽくてお色気に欠けるのが難。


それと60分に収めるためストーリーに膨らみがなくて話がストレートに進むだけ

じゃ、あまり感動もない。 本来ならば佐原健二と島倉千代子の関係がサブストー

リーになり得ると思うのだが、60分の短い枠ではどうしようもない思う。


1956年(昭和31年)6月封切の東宝作品だ。 監督は「ゴジラ」「わが胸に

虹は消えず」の本多猪四郎ですね。

■写真1

山田真二と島倉千代子。

■写真2

村祭りで島倉千代子が「東京の人さようなら」を歌う場面。

■写真3

山田真二と島倉千代子。 大柄な山田と小柄な島倉じゃあまり絵にならないのも、

メロ映画としてはやや難。

■写真4

山田真二が乗る連絡船に手を振る島倉千代子。 個人的にはこの場面に一番感動し

た。

(いずれもカラーライズしてあります)


じゃ、またね。

2020年1月26日、21時30分記
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