「ダ・ヴィンチ・コード」劇場にて 聖杯の秘密

二週間ぶりに映画館に行ってきました。見てきた作品は『ダ・ヴィンチ・コード』です。 主演はアカデミー賞俳優『ターミナル』『めぐり逢えたら』の「トム・ハンクス」、『アメリ』の「オドレイ・トトゥ」。共演に『レオン』の「ジャン・レノ」、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの「イアン・マッケラン」など。監督は『アポロ１３』の「ロン・ハワード」。 ルーブル美術館の館長『ジャック・ソニエール（ジャン・ピエール・マリエル）』が館内で殺された。講演のためパリに来ていた『ロバート・ラングドン（トム・ハンクス）』のもとに『ベズ・ファーシュ（ジャン・レノ）』警部から捜査協力の依頼が届き、彼は美術館へ駆けつける。そこで見たものはダ・ヴィンチの人体図を模して死んでいる『ソニエール』の姿だった。 立ち尽くす彼の前に暗号解読官『ソフィー・ヌヴー（オドレイ・タトゥ）』が現れ、『ラングドン』に容疑がかかっていることを告げるが・・・ 作品を見ている途中、この間買った「さだまさし」のライブDVD『3333　in 武道館』のDVDのなかでまっさんが云っていたことを思い出しました。 長年日本に住まれている外国人の方とお知り合いになったときに「気に入った言葉」はありますか？」という質問をされたそうです。その方はその問いに「外道（げどう）」とお答えになり、衝撃を覚えたということでした。「外道」とは「道（仏教）を外れた者」という意味の仏教語になります。一神教の世界にはそういった言葉は存在せず、「異教徒」「異端者」とよび人間扱いしていないのだそうです。（極端な解釈ですが・・・）「外道」とは仏教を信仰していない者も人として認めているということにその外国の方は感銘を受けたのだそうです。十字軍に証明されるように異教徒を認めず、さらに同じキリスト教のカトリックとプロテスタントの対立の歴史が物語っていますね。 私はキリスト教徒ではないのでよく分かりませんが、世界史や今の世界状況をみるかぎり一神教による弊害の結果なのだろうと私は思っています。 原作は未読の為、どこまで原作に忠実に描いているのか、それとも描いていないのかはわかりません。 この作品はキリスト教の根本に迫るストーリーのため、キリスト教圏で不評を買っているようです。カンヌでも評価は低かったと聞きました。日本をはじめとした非キリスト教圏のほうがエンターテイメントとして素直に楽しめるのかもしれません。ただし物語の背景がよく分からないというデメリットがあることも否めません。 物語の核となる真実も、なぜそれが重大な秘密になるのか、特に日本人には理解できないのではないでしょうか。古来から日本人は神＝人であることを信じてきた民族だからです。歴史上の人物を祀った神社も多数ありますし、半世紀前まで天皇は神だったのですから。 「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品に隠された暗号を解読していくというようなニュアンスのCM展開でしたが、展開としてはその絵画は暗号と呼べるレベルではなかったと感じました。主人公の二人が追っていくのはあくまで殺された美術館館長の暗号を解読しているだけだった気がします。 真犯人や物語の軸となる聖杯の秘密も中盤で簡単に読めてしまうため、ミステリーとしてのレベルもそう高くは無かったと思います。 評価　星　みっつ 公式サイトはコチラ ・ダ・ヴィンチ・コード＠映画生活 P.S. 暗号をセットしている余裕があったら救急車呼べよ、と思ったのは私だけ？ このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク Amazonで買う 映画ダ・ヴィンチ・コード オフィシャル・ムービー・ブック角川メディアハウスこのアイテムの詳細を見る ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版角川書店このアイテムの詳細を見る ダ・ヴィンチ・コードの「真実」―本格的解読書決定版竹書房このアイテムの詳細を見る

DVDはネットで借りる フォレスト・ガンプ／一期一会 ターミナル シンデレラマン アポロ１３ アメリ

---