xina-shinのぷちレビュー?

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「ALWAYS 三丁目の夕日」劇場にて

2005年11月19日 | cinema-japan
金曜日、『エリザベスタウン』を見た後、続けて見たのは『ALWAYS 三丁目の夕日』です。

原作は「西岸良平」の名作マンガ『三丁目の夕日』から選りすぐったエピソード12編。


東京タワーの建設が進められる昭和33年。上野駅に集団就職で上京する一団の中に『六子-ムツコ-(堀北真希)』もいた。彼女の就職先『鈴木オート』の社長『鈴木則文(堤真一)』が迎えに来ていた。大きな自社ビルを持つ会社を想像していた『六子』だったが、二人が向かったのは下町の夕日町三丁目の片隅にある小さな自動車修理工場だった。
『鈴木オート』の向かいにある駄菓子屋の主人『茶川竜之介(吉岡秀隆)』は売れない小説家。賞に落選し続ける彼は子供雑誌に連載することで生計を立てていた。夕日町にやってきたばかりの飲み屋の美人おかみ『ヒロミ(小雪)』に気を寄せる『竜之介』はひょんなことから身寄りの無い少年『淳之介』の面倒を見ることになるが・・・


本当の幸せとは何なのか、考えさせられる作品です。

私は昭和41年の生まれです。この作品の年代とは異なりますがどことなく懐かしさを感じました。
私も就職は田舎ではなく横浜でした。今は東京駅が地方への受け入れ口になっていますが、私の時の受け入れ口はやはり上野駅でした。上野駅には地方出身者になんとも言えない郷愁を誘う何かがあるように思います。


鑑賞前、実は最初主人公の一人『茶川竜之介』を演じるのが「吉岡秀隆」であることに実は不安を抱いていました。しかしそれは杞憂な心配でした。

色々なキャラクターが画面に出てきますが、全員がキャラになりきっており、あの時代に本当に生きているかのように見えました。
高度成長期に向かおうとしている時代、下町では豊かではありませんが、人と人の触れ合いがありました。テレビ・冷蔵庫が当たり前のようにある現代とは異なり、三種の神器といわれそれが家に来ること自体が大きなイベントになってしまう、物の大切にする心がまだ残っていた時代だと思います。(しかし冷蔵庫が来たことにより今まで使われていた貯蔵庫が捨てられているところに今の使い捨ての時代へ向かう兆候も描かれています。)

美人に弱い私が目を引かれたのは『ヒロミ』を演じた「小雪」です。最初は水商売の女性らしく周りとは浮いた雰囲気を漂わせていましたが、物語が進むにつれ三丁目に馴染んで確かにその町に住む一人の住人になっていました。目に見えない指輪はきっとどんなにお金をかけた指輪より輝いていたことでしょう。
「吉岡秀隆」が演じた『茶川竜之介』は前半はコミカルな面が目立ちます。しかし『ヒロミ』との淡い恋、『淳之介』との親子にも似た愛情には感動を覚えずにはいられませんでした。
鈴木オートの社長『鈴木則文』、職人気質で頑固、でもどこか早とちりな社長にはおもわず『いるいる。』と思ってしまいました。演じていたのは「堤真一」。
鈴木オートの奥さんには「薬師丸ひろ子」。一家の大黒柱である父親を立てていますが手綱はちゃんと握っている、あの時代はそんなお母さんがたくさんいたんですよね。今は父親を立ててくれる奥さんが少なくなってしまったようですね。(未婚の私にはよく分かりませんが・・・)
ほっぺが赤い純真娘『六子』には「堀北真希」。希望と不安を抱えたその姿に、なんとなく昔の自分を重ねていたような気がします。


物質的には満たされている時代に生きている私たちですが、物語の彼らよりも不幸せな時代に生きているのかもしれません。
何度も何度も見たくなる作品だと思います。


評価 星 いつつ(満点)


公式サイトはコチラ
ALWAYS 三丁目の夕日@映画生活


P.S.
私の町富山には今も路面電車が走っています。Uターン後は乗る機会が無いのですが、高校時代に乗った車両は板張りの床だった事を思い出しました。




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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (アンちゃんパパ)
2005-11-20 11:17:16
コメント、TBありがとうございました。

こちらもTBさせていただきました。



その時代を知っているものとしては、なつかしくもありましたが

何よりも夢があった時代だったんだ、って今実感しています。



あの当時の幸せな時代はもどりませんが、

これからを考え見つめ直していくには、

いいきっかけの作品だったように思います。

明日、後編を公開しますので、ぜひごらんください。
返信する
こんにちは♪ (ミチ)
2005-11-20 20:24:26
あ、満点ですね~♪

この時代には生まれていなくても、例えば上野駅とかダイハツミゼットとか個人的に思い入れがあればすんなりとこの世界に入っていけるし、もしそうでなくても何らかの刷り込みによって誰もが懐かしいと感じることのできる作品でしたね~。

富山って路面電車走っているんでしたっけ?

積雪の時は大変でしょうね~。

今年は暖冬だといいなぁ。(地元ネタ失礼!)
返信する
Unknown (takeshi)
2005-11-21 00:53:24
はじめまして



TBさせていただきます。

とてもいい映画だったと思います。

堤真一さんのガンコ親父がなかなかかっこよかったと思いました。
返信する
こんにちは! (ふくちゃん)
2005-11-21 20:20:57
xina-shinさんも星いつつの満点ですね!

ほんとに何度も何度も観たくなる映画ですね。

DVDが出たら、必ず買おうと思ってます。気が早いですが・・・(笑)

出演者がみんなはまり役でした。特に六子ちゃんかわいかったなぁ。
返信する
なんどもなんども (ぐ~)
2005-11-22 22:53:57
なんどもなんども観たくなる映画、ですね!

DVD購入即決でした♪早く出ないかな~♪♪

1人1人のキャラクターすべていかされていて、

かなり楽しめました!&はまりました!!
返信する
赤いほっぺ (ななな)
2005-11-28 20:03:20
六ちゃんは可愛かったです。

シュークリームって何だか素敵な食べ物に見えてしまいました。

何だかにっこりしてしまうほどゆったりと温かい時間が過ごせた映画でした。

返信する
懐かしすぎます (カクジー)
2005-12-02 11:04:16
昭和33年だと私、小学3年。一平と同じ位ですね。



都電も町並みも下町のおじちゃん、おばちゃんたちもみんな懐かしくて、あっちこっちで泣いちゃいました。



都電往復25円、銭湯大人12円、中華そば30円、冷蔵庫用の「氷」一貫目で35円、鶏卵1個5円の時代です。



私が住んでいたのは、東京都墨田区吾嬬町西4丁目38番地で、東武亀戸線「小村井」からすぐの7軒長屋でしたね。



下町の人、感想下さい。



返信する
はじめまして!! (トモゾウ)
2005-12-04 13:43:33
TBありがとうございました。

とても感動しました。

吉岡秀隆さんヨカッタですよね♪



こちらからもTBさせてもらいます。
返信する
コメントありがとです。 (ALICE)
2005-12-05 11:30:46
xina-shinさん

あたしのブログに遊びに来てくれて

コメントまで頂いてありがとです。

小雪の演技も良かったですね。

三丁目には入れない人なんて居ないんだ、すごく

あったかい街なんだって思えましたね。

こういう映画を荒んだ心の人に見てもらいたいです。



また遊びに来ますね。
返信する
こんばんは。 (偏屈王)
2005-12-05 20:26:51
コメント&TB有難うございました。



ほんとうにいい映画でしたよね。

>しかし冷蔵庫が来たことにより今まで使われていた貯蔵庫が捨てられているところに今の使い捨ての時代へ向かう兆候も描かれています。



捨てられた貯蔵庫を悲しそうにじっと見ている、ピエール瀧演じる氷屋のアップが妙に心に残りました。



富山に都電が走っていること、知りませんでした。

素敵ですね。

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