
最近朝目覚めるとき、カッコウの声が聞こえます。市内で別に森の近くに住んでるわけでもないのでどこにカッコウがいるのか不思議です。
さてDVDで『スチ-ムボーイ』を観ました。原案・脚本・監督は『AKIRA』の「大友克洋」。
19世紀半ばの頃、マンチェスターに住む『レイ』は科学者の父『エディ』と祖父『ロイド』の影響で自身も発明が得意だった。研究の為渡米している『ロイド』から『レイ』宛てに金属ボールが手紙と共に届けられた。同じ頃オハラ財団からの訪問者があり、その金属ボールはロンドンに送るものが誤ってマンチェスターに届けられたので回収しに来たと告げる。しかし手紙にはオハラ財団には渡してはいけないと書かれており、『レイ』は金属ボールを持って逃亡を図る・・・
CMの時から、『ロイド』博士の声がとても聞きづらいと感じていました。本編でもその違和感は取り除くことは出来ず、かえって強まる一方でした。調べてみると大御所『中村嘉葎雄』氏でございました。実年齢が十分役柄に近いので無理に声を作らなくても、と感じたのは私だけでしょうか。他の配役に関しては主役の『レイ』を演じた「鈴木杏」もあまりキャラクターに合っているとは思えず、作品に感情移入できなかった要因のひとつかもしれません。「津嘉山正種」「斉藤暁」「児玉清」らが好演していただけに残念です。宮崎アニメでもそうですが、何故プロの声優を使わなかいのでしょうか。当たり外れの差が大きすぎる気がします。
この作品は紆余曲折があり、企画から10年ほどかかっているようですが、10年という時間が企画を古くしてしまった感があります。ノスタルジックな世界に不釣合いな科学技術が出てくるのは、他のアニメや映画でも十分表現されている為、目新しさを感じることは出来ませんでした。
ストーリー展開に無理があり、キャラクターも表現し切れていないと感じました。結局は家族間の問題になってしまい、科学技術の発展が善にも悪にもなるというテーマはイマイチ伝わってこなかった気がします。
『AKIRA』という偉大な作品の次回作ということで、見る側の期待が大きかったこともマイナス要因として働いてしまったようです。絵は綺麗なので、「大友」作品とは切り離してアニメアドベンチャー作品としてみていただければ楽しめると思います。
評価 にーてん ご
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19世紀半ばの頃、マンチェスターに住む『レイ』は科学者の父『エディ』と祖父『ロイド』の影響で自身も発明が得意だった。研究の為渡米している『ロイド』から『レイ』宛てに金属ボールが手紙と共に届けられた。同じ頃オハラ財団からの訪問者があり、その金属ボールはロンドンに送るものが誤ってマンチェスターに届けられたので回収しに来たと告げる。しかし手紙にはオハラ財団には渡してはいけないと書かれており、『レイ』は金属ボールを持って逃亡を図る・・・
CMの時から、『ロイド』博士の声がとても聞きづらいと感じていました。本編でもその違和感は取り除くことは出来ず、かえって強まる一方でした。調べてみると大御所『中村嘉葎雄』氏でございました。実年齢が十分役柄に近いので無理に声を作らなくても、と感じたのは私だけでしょうか。他の配役に関しては主役の『レイ』を演じた「鈴木杏」もあまりキャラクターに合っているとは思えず、作品に感情移入できなかった要因のひとつかもしれません。「津嘉山正種」「斉藤暁」「児玉清」らが好演していただけに残念です。宮崎アニメでもそうですが、何故プロの声優を使わなかいのでしょうか。当たり外れの差が大きすぎる気がします。
この作品は紆余曲折があり、企画から10年ほどかかっているようですが、10年という時間が企画を古くしてしまった感があります。ノスタルジックな世界に不釣合いな科学技術が出てくるのは、他のアニメや映画でも十分表現されている為、目新しさを感じることは出来ませんでした。
ストーリー展開に無理があり、キャラクターも表現し切れていないと感じました。結局は家族間の問題になってしまい、科学技術の発展が善にも悪にもなるというテーマはイマイチ伝わってこなかった気がします。
『AKIRA』という偉大な作品の次回作ということで、見る側の期待が大きかったこともマイナス要因として働いてしまったようです。絵は綺麗なので、「大友」作品とは切り離してアニメアドベンチャー作品としてみていただければ楽しめると思います。
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こちらからもTBさせていただきました。
私も声を俳優にやらせるのは反対です。
声の演技と体全体を使って演技するのは別次元ですからねぇ。
ただ、大友監督はこの映画では大仰なテーマを出そうとはしていなかったと思います。
ひたすらパイプと歯車が描きたかっただけなのでは?
大友作品は、元々の職業であるマンガの方でも、あまり大仰なテーマはぶちあげずにはぐらかしている作品の方が好きです。
#「さよならにっぽん」とか「童夢」とか
うへ、、
でも、普通の俳優さんを起用するのは、僕的にはOKですね。まあ話題性を持たせるために今後もそういった傾向は強くなる一方とはおもいますが……。
完成までに10年かかったら企画自体に新鮮味がなくなっちゃった。
蒸気機関の懐古趣味や近代の世界観にしても、
今観たらあれやらこれやらと似た世界になっていた。
…というところですよね。同感。
読ませていただいてハッとしたのは
「家族の問題」になったという視点ですね。
せっかくの科学技術の大革新なのに、それをめぐって
結局は単なる親と子と孫のゲンカのレベルになってしまいました。
大友作品とかAKIRAの次回作というレッテルを
貼りさえしなければ、悪くない作品だと思います。
こんなのに何億もかけたのかー!?って言われちゃうから(笑)
でもまぁ綺麗ってだけでは、その辺の環境ビデオと同じになっちゃう。
劇場作品であるからには画とストーリー、
両方のクオリティを高めて欲しかったですね。
せっかく面白そうな要素が幾つも揃ってるのに、
最後の組み立てを間違ったような感じ。すごくもったいない。
そこだけが残念です。
p.s
いや、それが大友作品の味だと言われればそれまでですが(苦笑)
迫力はなかなかあったと思いますが、何人も殺しておいて、最後は仲直りっぽい?結末はチョット無責任にも感じました。
悪役は痛い目にあうという、お決まりの結末じゃなかっただけに、なんだか物足りなさも感じました。
スタッフの頑張りは伝わってきますけどね~
大友さんも年をとったのかなぁ??えらい丸い作品に仕上がって・・・。もっととんがった作品なのかと勝手に期待しちゃっていたので、どうしちゃったんだろう?なんて穿った観方をしてしまいました(^o^;