帯状疱疹の鍼灸治療

　　今年の夏の気温が異常というか、八月なのに、帯状疱疹の患者さんが三名見えました。例年だと、十月以後、朝晩がずいぶん冷え込んでから見え始めます。
　　帯状疱疹は基本的に怖い病気でもなく、ほとんどの方が順調治りますが、年寄で体が弱い人、何か糖尿病とか持病を持っている方は要注意です。帯状疱疹後神経痛という後遺症が残る可能性があります。一般には、帯状疱疹発症後3カ月を経過したあとも残る疼痛を指しますが、1カ月後あるいは6カ月後とするものもあります。一旦このような痛みが残るとなかなか取りづらくて頑固な痛みになります。患者さんのＱＯＬ(生活の質）に大きく影響します。だから、このような痛みが残らないように、急性期にしっかり痛みを取り除くことが望ましいです。
　　鍼灸はこの病気に良く効きます。一番いい治療法かなと思うぐらいいいです。
　　普通の鍼灸でも効きますが、刺血と吸い玉(カッピング）が最強です。水泡があるとき、必ず刺血鍼で潰します。
お灸は来院度にやるか、或いはやり方を患者さんに教えて、ご自宅で毎日やるように指導します。ちなみにこちらは使っているお灸は棒灸です。
　　写真は先日治療した患者さんの写真です。一回の治療でだいぶ痛みが緩和され、夜眠れるようになりました。