中国鍼灸漢方治療院 http://hari168.sakura.ne.jp/

小さな鍼灸治療院から発信する治療法、感想文など
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不整脈の鍼灸治療

2017-02-19 14:33:16 | 鍼灸広場
  不整脈とは心臓のリズムの乱れで、症状としては、ドキドキするとか、脈が飛ぶ感じがするとか。原因も様々で、重症な心疾患の症状として現れ、治療しないと命に係る場合があれば、ただ疲れとか、ストレスとかの原因で発症し、放っておいても大丈夫な場合もあります。
  不整脈における鍼灸治療が適応症であれば相当効き目が期待できます。弊治療院では相当数の不整脈の患者さんを完治していました。病院の先生から、一生薬を飲まないといけないとか、アブレーション手術(電気焼灼法)を勧めた方々ばかりでした。
  鍼灸治療に期待できる不整脈は、基本的に、器質ではない不整脈に限ったほうが無難です。心筋梗塞とか、心不全のような重篤な心疾患による不整脈は避けるべきと思います。そのリスクを背負る必要はありません。
  具体的な治療法は鍼灸先生により、流派により、それぞれ違うが、私は華佗挟脊穴を愛用します。
  ご存知のように、脊髄神経から出ている自律神経は内臓の働きに強くかかわっています。心臓の場合、胸椎の3,4,5番あたりの神経が心臓を支配している。このあたりの背筋の凝り、背骨の歪みなど十分不整脈を引き起こします。この異常状態を正すだけで、不整脈が消えます。少し技術が要求しますが、できるだけ、安全で、深く、神経根のところに針を入れます。鍼が誤って肺に入ると気胸を起こすので要注意です。鍼先が胸椎骨に当たることを安全の目安とします。