トリガーポイント治療の注意点

トリガーポイント治療法は痛み・痺れの治療において即効性のいい治療法です。
この治療法の効果を最大限に生かすには、まず、筋肉の異常点、つまり、トリガーポイントを見つけるすることは言うまでもありません。
実際の鍼治療において、以下のことに気を付ければもっといい効果が得られます。
　１）鍼の太さと長さ：鍼を使ってトリガーポイントを治療する場合、正確に鍼尖がトリガーポイントに届かないといけないので、身体の深部にある筋肉の場合、大きな筋肉の場合、それなりの長さが必要になります。鍼が途中で曲がらないために太さも要求されます。4番鍼以上の鍼が望ましい。鍼が太くなると響きも強くなるが、筋膜の癒着を切り離すには太いほうがいい。
　２）刺入だけではなく、雀啄術と回旋術を行います。トリガーポイント治療のポイントは筋線維を取り巻く筋膜癒着を解消することにある。雀啄術と回旋術により、筋膜の癒着がより効果的に解消します。
　３）鍼が垂直に刺すのではなく、筋肉繊維の走行方向に沿って斜めに刺す。一番効果的な刺し方です。理屈は割愛します。