「ヒトラー 最期の12日間」★★★★☆
渋谷シネマライズで見た。実は先日も行ったのだが、20分前にはすでに立ち見だったので、今日は40分前に行ったら余裕だった。午後の回なのに、立ち見も出てなかったし。お盆のせいかも。
まずブルーノ・ガンツの演技がすごい。天使(ヴィム・ベンダースの「ベルリン・天使の詩」に出演)にも悪魔にもなれる大俳優! 本物のヒトラーみたいでぞっとした。155分くらいあるが、長さを感じさせない。狂った時代の中心にいた人間たちの話。旗色が悪くなり、じりじりと追い詰められていくヒトラーとナチス幹部。
ヒトラーの自殺はあんな風に処理されたとは知らなかった。
最後に、「戦争の過ちは、若かったからというのは理由にならない」と語るヒトラーの秘書のインタビューが挿入される。秘書自身は自分の無知(ホロコーストを始め、ナチのやっていたこと)を最後まで許せないと言っていたが、ああいうギリギリの状況の中でも、命令だからと闇雲に従わず、「人として」行動する人が、少数ながらいたことも描かれていた。
重い映画なのは確かだが、一見の価値あり。
渋谷シネマライズで見た。実は先日も行ったのだが、20分前にはすでに立ち見だったので、今日は40分前に行ったら余裕だった。午後の回なのに、立ち見も出てなかったし。お盆のせいかも。
まずブルーノ・ガンツの演技がすごい。天使(ヴィム・ベンダースの「ベルリン・天使の詩」に出演)にも悪魔にもなれる大俳優! 本物のヒトラーみたいでぞっとした。155分くらいあるが、長さを感じさせない。狂った時代の中心にいた人間たちの話。旗色が悪くなり、じりじりと追い詰められていくヒトラーとナチス幹部。
ヒトラーの自殺はあんな風に処理されたとは知らなかった。
最後に、「戦争の過ちは、若かったからというのは理由にならない」と語るヒトラーの秘書のインタビューが挿入される。秘書自身は自分の無知(ホロコーストを始め、ナチのやっていたこと)を最後まで許せないと言っていたが、ああいうギリギリの状況の中でも、命令だからと闇雲に従わず、「人として」行動する人が、少数ながらいたことも描かれていた。
重い映画なのは確かだが、一見の価値あり。
じゃあコレも>>>http://vs1.f-t-s.com/~wagamama/
ところで、お返事をこちらに書きました。というのも、わたしも「ヒトラー」見たんです。映画というより、忠実な記録映画という気がして、目に見えるものがそのまま事実であるかのような感じ(実際には脚色なんかもあると思うのですが)で、見ました。長さは感じなかったですね。
わたしは、かつて映像の20世紀などでヒトラーがらみの映像は結構みてたんで、ヒトラーだけでなく、ゲッペルスとかエバとか本当に感じがでてるなと思いました。
ところで、ドイツって、ヒトラーを礼賛するようなことをすると処罰される、って知ってました?かつて、うちのサイトにドイツ人が「ヒトラー万歳」みたいな書き込みをして、わたしは放置しておいたのですが、何人かのドイツ人から「これは罰せられるよ」って。
さらに驚くことに、同じようなことがスイス人のHPで起こったことがあって、これに対してドイツの裁判所は、そのスイスのHPを有罪だとした判例まであるんですよ。
きっと終戦60年ということで、この映画も作られたんだと思うんですけど、まだいろんあところに尾を引いているんだなと思いました。
最後に、挿絵とてもいいですね。
第2次対戦の認識にしても、国によって違いますよね。当然ながら。広島の原爆資料館に行ったフランス人から「被害者意識がちょっと過ぎる」と言われ、のけぞったことがあります。そんな見方する人もいるのかと。
ヒトラーのこの映画で確かゲッペルスが「自分たちを選んだドイツ国民にも責任があるんだ、自分たちのせいじゃない」みたいな人発言をするシーンがありますが、今の日本も私たちが政治家から言われたら言葉もありませんよね。そういう意味でもいろんなことを考えさせる映画だと思いました。
挿絵の件、おほめの言葉ありがとうございます!