今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

石原正一さんと七味まゆ味さん

2011-11-25 | Weblog
年明け一発目は石原さんと七味さんとゴドーの種を植えて育った不思議な夢の樹のような作品をやります。
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NMS_10『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン(ゴドーを待ちながらより)』
2012年1月13日(金)ー15日(日)

脚色&構成・ウォーリー木下(sunday)×出演・七味まゆ味(柿喰う客)×出演・石原正一(石原正一ショー)

【料金】前売・当日ともに 3000円(別途1ドリンク500円かかります)

【会場】中崎町common cafe

http://hala-oshirase.blogspot.com/


大道芸の人たち

2011-11-24 | Weblog
ふとしたきっかけで思い出すことがあるけど、昨晩は逆さまの月を見て、ハワイの笑ってる三日月を思い出した。静岡の話を書こう。静岡の大道芸ワールドカップin静岡にオリテンで参加した。すべての演目は野外で行われるのだけど、あくまでも僕らが参加したのは関連イベントで、劇場の中でも大道芸も楽しんでもらおうという趣旨の企画だった。僕が総合演出をさせてもらって、オリテン以外にも三組の出演者に出てもらった。綱渡りの清水芸人さんは、今は名前を変えて清水恒男さん、四年前に一度出会ってる。当時綱渡りにとても興味を持っていて、根掘り葉掘り質問したのを覚えている。清水さんも覚えてくれてた。福岡のTENSHOWさんはブレイクダンスの人で、でも実際にはブレイクダンスではなくて、マイムとマジックを合体させたショーをしている。不思議な人だ。張海輪さんは、中国雑技団を出た人で、日本で活躍している。昔アミノサプリのCMで超絶パフォーマンスをしてる中国人を見たことあるが、あれがまさしく彼だそうだ。椅子を高く高くつみあげて、そこで逆立ちをする芸は、僕が人生の中で見た芸の中で、もっとも驚いたものの一つになった。手に汗が勝手に溢れ出る。あまりの恐怖と緊張でくらくらした。素晴らしい芸である。本番後、みんなで、野外で行われてる大道芸を見に行った。いろんな人が世界中、日本中から集まってきてる。100組近い。それを静岡市民が受け入れている。ボランティアで運営は成り立ってるそうだ。ディレクターの古賀さんは自分自身も期間中はクラウンになって、会場をうろうろしている。出店も出て、あらゆるところで、人間離れした技が披露されてたり、おかしくて仕方ないショウが開かれている。イタリアから来てたクレーンと気球でダンサーをつって見せるパフォーマンスはもはや大道芸というか新しいエンターテイメントだった。フランスから来た2人組の路上ダンスは景色を変えるコンセプチャルなコンテだった。それらはすべて無料で見れる、好きなように投げ銭ができる。こんなに素敵なフェスを僕は知らない。そこには明確なコンセプトと熱い気持ちがある。それだけでいいのだ。おそらく。あとは人が解決してくれる。
来年もぜひ行きたいと思います。そういえばオリテンの(勝手に盟友の)シルヴプレとも夜中の隠れ家バーで再開した。そういうのも良い。

リンク

2011-11-22 | Weblog
寒いせいでつかれがち。身体に力がいつの間にか入って、ふっと温かい場所にたどり着くと倦怠感がやってくる。この時期になると、家があることを幸せに思う。否応無しに道路で寝ることを余儀なくされてる人のことを見ると、いつの季節よりもいたたまれなくなる。正直言うと、こんな仕事してるから、僕だっていつ道路で寝なくちゃいけなくなるかわかったもんじゃない。だからこそ温かい場所があることに感謝するしかない。
CAMP!!と牡丹灯籠とギアの稽古がかわりばんこに。そこに今はミュージカルも少しだけ入ってきて、どれひとつ同じものはないので、どれも新鮮にやれてるのだけど、ちょっとこれはやりすぎじゃないかと思う。工業製品を作るのとは違うわけで、右から左にというわけにもいかない。人と人が交わりながら、ああでもないこうでもないと言いながら、ときに悶々としながら、ときに精神を減りすらして、なるべくならユーモラスに、そして攻撃的に稽古場ではやっていかなければいけない。それはもう、疲れます。
でも、ココで言うのもなんだけど、どれひとつ同じものはないけど、リンクしてることは多い。同時に多作品に関わることで、僕にしかわからない「へー演劇ってこういうふうにできてるんだ」っていう発見の喜びはありまする。

聖域

2011-11-21 | Weblog
箒で空を飛ぶ人の話をした。小さい頃の話だ。もちろん箒で空を飛ぶまねで、それは飛んでいる夢を見てるだけだ。どれだけ覚醒しながら夢を見れるのか、と言ったのは誰だっけ?役者の仕事もまさにそれで、ていうか、箒から空を飛ぶためには、誰にでもその力が必要で、それは「わたしは魔女だ!」とか宣言することとは全く違っていて、言葉にはできない強い思いを持つ他にないわけで、もしくは他人には決して踏み込まれたくない領域を、個人の聖域みたいな場所を、しっかりと守り続けることが必須なような気がする。僕の聖域は、時たま、野草が生えて、荒地になったり、わけのわからない人に踏み荒らされることもあるけれど、もしくは自分自身で踏み荒らすこともあり、本当にそれは気をつけなくてはいけない。のです。

すー

2011-11-16 | Weblog
ひさしぶりの長い雨。地震で中止になったPLAY PARKが再開することになった。http://playpark.info/ これも長い時間かけてことこと煮込む。sundayの牡丹灯籠も3月のためのWSをすでにはじめて、役者たちの身体と思考をことこと煮込む。ぱっとできることなんてないですね。それを認識しただけでも年を重ねてきた甲斐があった。CAMP!!は去年とは違うアプローチの実験を毎週月曜と火曜に。もうすぐこれもあれもチラシができて、年を明けたらことこと煮込んだセイカブツを楽しんでもらえることになると思います。雨の日は、思考を停止させて、大きく息を吸う。すー。

手順の先にあるもの

2011-11-12 | Weblog
寝なくてはいけないのに、しなくてはいけないことも、手につかずに、スモールワールドにひきこもる。本を書くのはダイビングに似ていて、しっかりと準備をして、身体を動かして、ひとつひとつ点検をし、それから海面を見て、ええいままよ、とあとは飛び込む。僕はダイビングが苦手だ。人よりたくさん酸素を吸ってしまい、いつもバディに怒られる。同じお金払うなら長く潜っていたいのに、自分の酸素量が減るもんだから、早くあがらなければいけない。僕はへたくそだ。でも海に潜るのは好きだ。手順の先にあるものが好きなんだと思う。いまはまだうまく潜る準備ができていない。夜は静かだ。海の中みたいだ。