ピカソ・マニマニア

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映画 『 パターソン 』

2017-11-02 23:42:13 | 映画

 

ニューヨーク州に隣接する ニュージャージー州 パターソン市に住む パターソン氏の 月曜の朝から

翌月曜の朝までが 描かれています。

 

ニューヨークに通勤する人も多い パターソン市は 移民労働者のメッカでもあり アメリカ一ともいえる人種の坩堝です。

 

パターソン氏は 市バスの運転手をしている。

家族は ちょっぴりアーティスティックな可愛い妻と 愛犬のブルドッグ。

そして趣味は 詩を書くこと。

 

毎朝目覚めると 隣に寝ている妻にキスをして 時間があれば 秘密のノートに 詩を書き シリアルの朝食を摂って勤務に就きます。

 

ある月曜日の朝 妻が 「双子の夢を見た」 と云います。

 

その日、パターソンはバスの運転席から 双子のお爺さんがベンチに腰かけているのを見ます。

 

火曜日 妻にキスをして(彼女は全裸のようでした)勤務に就きます。

黒人の男の子の双子が バスに乗り合わせました。

 

水曜日 妻にキスをして シリアルを食べ インド系の同僚の愚痴を聞いてから 勤務に就く。

帰り道 詩を書く女の子にに出合うが 待ち合わせにやってきたのは母親と女の子の双子の姉妹だった。

 

 

   

木曜日 双子の女の子が バスに乗ってきた。

 

金曜日 妻が先に起きていて 土曜日に市場で売るカップケーキを焼いていた。

何時ものように勤務に就くとバスが路線の途中で故障した。

双子のお祖母ちゃんが大騒ぎ。

 

   

 

土曜日 目覚めると 妻がカップケーキを市場に売りに行くところだった。

犬の散歩を頼まれた。

沢山売れたので夕方は外食し 映画を見に行った。

 

ご機嫌で帰ってきたら 犬が玄関先に パターソン氏の詩のノートをビリビリに食いちぎっていた。

 

落胆するパターソン。

 

   

 

日曜日 お気に入りの場所 国立公園のグレートフォールを見ながら気を鎮めていると パターソン市出身の詩人 W・カルロス・ウィリアムズ の詩集を手にした日本人に 色々話しかけられる。

気乗りのしない 生返事のパターソン氏。

 

帰りしなに礼を言って 自身も詩人だという日本人が 「僕の詩は翻訳しません。レインコートを着て シャワーを浴びている様だから」それから一冊のノートを手渡した。

「白紙のページに 可能性が広がることもある」 と 言葉を添えて。

 

   

月曜日の朝、 目覚めたパターソン氏は まっさらなノートに新しい詩を書き綴る。

マッチ箱から連想し マッチの軸と炎を二人の愛に例えたり 妻への賛辞 といったかつての詩風とは全く異なり 祖父が昔子供の自分に言った言葉 「君は魚になりたいか~」という(たぶん)書き出しだった。

 

パターソン氏を演じるのは アダム・ドライバー という人です。 そこにある幸せを大事にする夫を 好演されました。

 

パターソン氏が毎夜、犬の散歩で立ち寄るバーは 客も店主も すべて黒人でした。

パターソン氏の 人種へのこだわりのなさを表しているのでしょうか。

 

愛犬のブルドッグが素晴らしい演技をみせました。

残念ながら受賞前に死んだそうですが 昨年のカンヌ映画祭で パルム・ドッグ賞を受賞したそうです。

 

ディテイルに至るまで 映像も楽しめました。 

いっぱい私が気付いていないことがありそうです。

 

 

 

       11月2日観

 

余韻今だ醒めやらず

     風呼  でした     

 

 

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