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アジア・ネットコムなど、ハイビジョン映像の高速IP伝送テストに成功

2005年02月28日 | フィリピン経済
アジア・ネットコム・ジャパン、宮城ネットワーク、創業と共同で
放送品質のハイビジョン映像の高速IP 伝送テストに成功
-仙台発信コンテンツのリアルタイム全国配信、
国際IP ネットワーク上での映像IP 伝送技術への応用を目指す-

中国二大キャリアの一つチャイナ・ネットコム(CNC)の100%子会社であるアジア・ネットコム(本社:香港、アジア・ネットコム・ジャパン株式会社(以下、アジア・ネットコム・ジャパン):東京都港区、代表取締役:リチャード・カーデン)は、アジア・ネットコムのIP トランジットユーザーで、ビジネスパートナーでもある宮城ネットワーク株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:亀井 昭伍、以下、宮城ネットワーク)、回線ビジネス開発パートナーである株式会社創業(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:丹後 洋、以下、創業)と共同で、仙台~大手町間のハイビジョン映像IP 伝送試験を行い、成功しました。

今回の試験は、仙台を中心にCATVビジネスとブロードバンド・インターネットサービス事業を展開する宮城ネットワークが、地元のコンテンツをさらに広く配信するためにハイビジョン映像を他局に伝送する技術を模索していた中、同社に以前よりIP ネットワークを提供しているアジア・ネットコム・ジャパン、アジア・ネットコム・ジャパンの回線ビジネス開発パートナーであり、ハイビジョン映像IP 伝送装置『HDx1000』のメーカーである創業と共同で行ったものです。今回の伝送の中核となる創業のHD x1000は、世界最高水準の放送品質を持つ最新のハイビジョン用MPEG2エンコーダーと、Video over IP Gatewayを組み合わせたIP 映像伝送装置です。仮に回線品質が劣悪で多くのパケットロスが生じても、失ったパケットを再送することなく再生する高度のリアルタイム誤り訂正機能( FEC)を備えています。

今回の試験では、アジア・ネットコムのインターネットへのトランジットと、創業のハイビジョン映像IP 伝送装置を介して、宮城ネットワークの放送品質ハイビジョン映像素材を、通常のインターネットトラフィックが混在した状態のIP ネットワーク経由で、仙台-東京-仙台間の延べ約700Kmでパケットロスや映像上のエラーを生じさせる事無く、リアルタイムで伝送することに成功しました。従来、映像コンテンツの素材を伝送する技術としては、主に衛星を利用した伝送、STM‐1(155Mbps)程度の専用回線を利用した伝送、もしくはビデオやDVDを直接送るといった方法がありました。しかし、いずれも放送品質の映像を伝送するための専用設備が必要な上、それに伴う多額な伝送コストが掛かります。また、IP 回線上に放送品質のハイビジョン映像を流す際に急激なトラフィックの上昇に回線が耐え切れずパケットロスが起こってしまい、ハイビジョン映像を健全な状態で伝送することはこれまで難しいとされていました。

今回の試験では、放送品質のハイビジョン映像素材をMPEG2‐TS に圧縮し20Mbps のビットレートにした場合と、TS30Mbps に圧縮した場合の2 通りで実験を行いました。その結果、リアルタイムで、パケットロスも無く、また混在する他のインターネット通信に影響を与えることなく、エラーの全く無い安定した映像IP 伝送に成功しました。

宮城ネットワークの技術部 通信課 課長である伊東康裕は以下のように述べています。
「今回の実験の成功により、これからはハイビジョン映像素材を、IP 回線を介してリアルタイムで、簡単かつ低コストで伝送することが可能になります。IP ネットワークを使った映像伝送が、身近で現実的な技術となりました。今後、宮城発信の様々なコンテンツを、この技術を使って全国の放送事業者に配信していきたいと考えています。」アジア・ネットコム・ジャパンの取締役 ネットワーク技術部長である石井秀雄は、今回の実験結果について、以下のように述べています。「今回の実験結果は、国内だけではなく、アジア・ネットコムのアジア地域を網羅する、国際IP ネットワーク上での映像IP 伝送にも応用していくつもりです。今後ますます増えるであろう、国際間のHDコンテンツのやり取りがほぼリアルタイムで行えるということで、韓流ブームに乗ったコンテンツや、将来はオリンピック映像の伝送などに、アジア・ネットコムのIP バックボーンが利用されることになるでしょう。」アジア・ネットコムが自社で所有・運営している、海底光ファイバーケーブルシステム(EAC)は、アジア地域内でも有数のIP バックボーンで、総距離19,500km、アジア地域内で13Gbps、全体では30Gbps の帯域を誇るネットワークです。このネットワークは、日本から、韓国、香港、台湾、フィリピン、シンガポールへと直結しています。さらに年内には、中国大陸(青島)への経路も完成予定で、ますます増加するアジア・パシフィック地域のIP ネットワークのインフラとして注目されています。

アジア・ネットコムについて
アジア・ネットコムは、アジア太平洋地域の企業、ISP 及び通信事業社向けに、都市間接続、データ通信およびIP ベースのソリューションやサービスを提供しており、本社のある香港を始めとするアジアの主要都市、イギリスおよび欧米で事業展開しております。中国の二大キャリアの一つである、チャイナ・ネットコムを親会社とするアジア・ネットコムは、アジア地域に、19,500Km におよぶ海底光ファイバーケーブルを所有し、企業および通信事業社にサービスを提供しているほか、グローバル企業に対して、アジアと中国本土といった主要な都市間を直接つなげるアクセス回線も提供しております。アジア・ネットコムの詳細はWebサイトwww.asianetcom.jp をご覧ください。

宮城ネットワークについて
宮城ネットワーク(愛称:ケーブルテレビ キャベツ)は、仙台市北東部地区を中心にサービスを展開するCATV放送事業者であり、1999 年よりCATV網を利用したブロードバンド・インターネットサービス事業を開始しました。現在、インターネットサービスの加入者数としては東北で最大級のCATV事業者となっています。また、放送サービスに関しても、他事業者に先駆ける形でBS・CS デジタル放送サービスの提供を開始しています。詳細は、Webサイトwww.cabbage.co.jp をご覧下さい。

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