日々記

ひびき

2016-02-29 | Weblog
先日、同級生と三人会をするのに街まで歩いた。
雨が降っていたが、傘をさして川べりを三十分歩いた。
足元が濡れると気持ち悪いので膝まで隠れる長靴を履いていった。
会うなり「頑固な、長靴やないか。格好悪いな」と言われた。
見ると、二人ともシャレた靴を履いていたがズボンの裾が濡れていた。
「おれは、それが嫌なんや。ピチピチチャプチャプランランランだ」
二三時間飲んで、まだしっかりしていたので歩いて帰った。
雨が上がったので、傘を振り回して暗がりの中で
「ピチピチチャプチャプランランラン」と歌ってみた。
来春、五十になるがこれぐらい気持ちが軽くないとやってられない。
笑われるかも知れないが、子供のころから傘と長靴が好きだ。
豪雨、雷雨でない限り、しとしと降る雨も、ざあっとくるにわか雨も嫌いじゃない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病気見舞い

2016-02-27 | Weblog
数十年来の友人が頭の中に腫れ物ができて手術することになった。
酒飲みな癖に、これまで大きい病気もしないで来たから
きっと医者にかかるなら内臓なんかが壊れるんだろうと思っていた。
ちょっとくらい痛くても痒くても医者にかからない人だから
今回の病は本人もショックだったに違いない。
腫れ物の良し悪しは採ってみないとわからないそうだ。
「なぁ、どうせ入院するんなら若い看護師に声かけとけよ。
退院したら飲みに行こうって。麻酔なしで開頭手術すれば
勇ましい人だってきっかけをつくれるから」
「そんなことしたら、別の頭の病院に入れられるやろ」
いつもの調子でいかないと、つまらない慰めを言ってしまいそうなので
元気な顔だけ見て帰ってきた。
タフな人だから、しばらくすれば元通り肩を並べて酒を飲めると信じている。
それにしても先日の交通事故じゃないが、青信号を渡っていても車が突っ込んでくる。
被害者の方は本当に気の毒だと思ってしまう。
死は誰にでもあるが、ジワジワと来るんじゃないなと思った。
いきなりやってきて、それでほんのさっきまで続いていた人生がお終いになる。
なんともあっさりしたもんだ。けれども、生きている間じゅう人を脅かすんだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひざまくら

2016-02-14 | Weblog
子供のころ今よりずっとアンポンタンだったので
咄嗟に肘と膝の区別がつかなかった。
膝をぶつけて肘が痛いといったり、肘を掻きながら
「ああ膝がかゆいかゆい」と言っていた。
仲のいい友達が「バカ、こっちは膝」といって教えてくれた。
少し大きくなって女の子に膝まくらをしてもらうと
ようやく肘と膝の区別がはっきりとした。
このごろ膝枕なんかする夫婦なんかいるんだろうか。
また若い恋人同士なんかは耳掻きをしたりするんだろうか。
やっぱり自分なんかはTHE昭和生まれなので膝枕に耳掻きなんて憧れる。
まあしかし今はそんなこと調子に乗ってしたら、目や耳を刺されたりしないだろうか
ほんの少し不安になる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする