カミさんが新しい服を何着か格安で買うというので、
着なくなった衣類をリサイクルショップに持っていくことにした。
何年も、何十年も着ない服やスカートがタンスに眠っているのはもったいない。
「もう四十過ぎたし、こんな短いスカートはね」と言っていくつか試着して選択した。
結婚当初から体重は変わっていないみたいだが下腹が出てきたそうだ。
「ついでに自分の着なくなった服も出しといて」というので何着か出した。
自分もやがて五十になるし、いつまでも若い恰好も合わない。
昔は似合わなくもなかったチェックのシャツなんかは見た目に痛い。
こんなのは背がすらっとして細身なら悪くないんだろうが、
細くても背丈がないし白髪まじりの冴えない顔つきじゃちょっと。
「思い切って断捨離や。あれもこれも捨ててしまえ」
そう思ってカミさんの分と合わせて大きなバックに三つ持っていった。
買取の価格が出るまで店内をうろついていたが、
こんな古着が千円もするのかと思うと自分のはまだマシに見えた。
結局のところ買取価格は百円玉ひとつにもならなかった。
「おいジュースも買えないぞこれじゃあ」
「売ったと思わないで、あげたと思えばいいのよ」
自分よりももっとマシなものを出したカミさんもよく思い切りがついたものだと思った。
それならあの若い短いスカートを毎日履いていてくれたら、
少しは家の中が明るくなるのになと思ったが、やっぱりそうでもないかと思い直した。
着なくなった衣類をリサイクルショップに持っていくことにした。
何年も、何十年も着ない服やスカートがタンスに眠っているのはもったいない。
「もう四十過ぎたし、こんな短いスカートはね」と言っていくつか試着して選択した。
結婚当初から体重は変わっていないみたいだが下腹が出てきたそうだ。
「ついでに自分の着なくなった服も出しといて」というので何着か出した。
自分もやがて五十になるし、いつまでも若い恰好も合わない。
昔は似合わなくもなかったチェックのシャツなんかは見た目に痛い。
こんなのは背がすらっとして細身なら悪くないんだろうが、
細くても背丈がないし白髪まじりの冴えない顔つきじゃちょっと。
「思い切って断捨離や。あれもこれも捨ててしまえ」
そう思ってカミさんの分と合わせて大きなバックに三つ持っていった。
買取の価格が出るまで店内をうろついていたが、
こんな古着が千円もするのかと思うと自分のはまだマシに見えた。
結局のところ買取価格は百円玉ひとつにもならなかった。
「おいジュースも買えないぞこれじゃあ」
「売ったと思わないで、あげたと思えばいいのよ」
自分よりももっとマシなものを出したカミさんもよく思い切りがついたものだと思った。
それならあの若い短いスカートを毎日履いていてくれたら、
少しは家の中が明るくなるのになと思ったが、やっぱりそうでもないかと思い直した。