東京二十三区清掃一部事務組合HPより
■水銀混入ごみによる足立清掃工場2号炉の停止について
足立清掃工場において、2号焼却炉排ガス中の水銀濃度が急激に上昇し、自己規制値を超えるおそれが生じたため、直ちに焼却炉を停止しました。
また、焼却炉停止後にプラント内を調査したところ、ろ過式集じん器等公害防止設備に水銀による汚染を確認しました。
この原因は、当日の焼却処理ごみの一部に、大量の水銀を混入する不適正な搬入ごみがあったことによるものです。このように不適正なごみが清掃工場に搬入されますと設備故障や焼却炉の停止に至ることがあります。
当組合では対策検討委員会を設置し、再発防止に向けて検討してまいります。
区民、事業者の皆様におかれましては、適正なごみの出し方に従い排出されるようお願いいたします。
経緯及び今後の見通しについては下記のとおりです。
記
1 発 生 日: 平成22年6月11日(金)
2 発生場所: 足立清掃工場2号焼却炉
3 経 緯
6月11日(金) 15 時30 分頃 排ガス水銀濃度の急激上昇、16 時12 分 焼却炉停止操作開始
6月18日(金) 初期調査の結果、公害防止設備の被害確認、詳細調査へ移行
4 今後の見通し、対応
(1) 詳細調査結果によっては、数箇月の停止が想定されます。
(2) 原因者の特定に努めるとともに、法的措置を講じることも含め検討中です。
詳細は:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/oshirase220625.pdf
よくぞ言ってくれた、区集か持込みかどちらかわからないが、分別もせずに危険物を搬入するなど許せない。この際、何でもかんでも清掃工場で燃やせるわけではないと言うことを、徹底的に知らしめてほしい。あのごみバンカに一旦入ってしまうと、原因者の特定など難しいとは思うが、しばらくは、戒めのためにもバンカ投入前の一斉ごみ調査を徹底するなど、何らかの対応も必要なのではないか。十分な安全の確認ができるまでは焼却炉の停止は当然の措置だと思う。
中防灰溶融施設の水銀超過の時は、確か触媒反応等に水銀が付着して、取り換えにも大変な費用がかかったと聞いている。足立の場合、どこまで被害があったのか、水銀を含むなにが投入されたのか? やはり血圧計のような医療機器かな? 調査結果もぜひとも公開されたし。
数日前にも国連環境計画(UNEP)でも水銀の排出規制、また、水銀含む医療機器の段階的廃止望ましいとのWHO見解がニュースになった。
それらが焼却炉に入った場合の危惧を本ブログ↓↓にも載せたばかり~
関連(本ブログ)
■水銀含む医療機器、段階的廃止望ましい WHOが見解
~水銀含む医療機器が焼却施設に投入されるとどうなるか~
■国際市民セミナー 国際的な水銀規制をどう進めて行くのか ~日本とアジアの取り組み~
※上記セミナー資料より↑↑↓↓
日本の水銀に関する物質フロー(2005年)(一部抜粋)
【国内需要 12.6t】
電池:1.8t、電球:4.6t、歯科用アマルガム:0.2t、
体温計:0.69t、血圧計:3.1t、無機薬品:2.2t
【大気への排出量 22~31t】
【公共用水域への排出量 0.33t以上、土壌に0t】
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