『世田谷清掃工場は工場棟内炉室のダイオキシン類濃度が上昇したため焼却炉を停止しています』とのこと～

東京二十三区清掃一部事務組合　更新日：2014年11月20日
■世田谷清掃工場は工場棟内炉室のダイオキシン類濃度が上昇したため焼却炉を停止しています NEW
清掃工場焼却炉の停止について
東京二十三区清掃一部事務組合では、清掃工場棟内の作業における職員のダイオキシン類のばく露を防止するために、労働安全衛生規則に基づく作業環境測定を実施しています。
世田谷清掃工場ではこの結果、平成26年11月19日に報告された値が、工場棟1階の焼却炉付近及び砂分級装置室地下1階で高かったことから、当該作業場所を第3管理区域と指定し、11月19日より停止作業に入りました。
第3管理区域内では、使用する保護具の選定レベルが格上げされることから点検作業等が困難となります。
現在、当該場所の良好な作業衛生環境を確保するため、焼却炉を停止し、原因の調査を行っています。
なお、このことによる周辺環境への影響はありませんが、確認のため現在工場棟屋上にて環境測定を行っています。
詳細は以下のリンクを参照してください。

●平成26年11月20日 世田谷清掃工場焼却炉の停止について（PDF：168KB）
（抜粋）
１　焼却炉の停止日　1号炉 平成26年11月19日
(＊2号炉は点検停止中)
２　炉室内のダイオキシン類濃度測定日及び結果
サンプリング日　サンプリング場所　測定結果　報告日測定値（pg-TEQ/㎥）
10月10日　工場棟1階焼却炉付近　11月19日　６．８pg-TEQ/㎥
10月10日　砂分級装置室地下1階　11月19日　５．８pg-TEQ/㎥

世田谷清掃工場　概要
所在地：東京都世田谷区大蔵一丁目1番1号
工期　
着工：平成16年7月
しゅん工：平成20年3月
敷地面積：約30,000平方メートル
建設費：166億8千5百万円
ごみ焼却炉
炉型式：連続運転式ガス化溶融炉（流動床式）川崎重工
設計最高発熱量：12,100KJ/kg
規模(炉基数)：300トン／日（150トン×2）
焼却能力：300トン／日
灰溶融炉
炉型式：プラズマ式（電気式）
規模(炉基数)：120トン／日(60トン×2)
余熱利用
発電出力：6,750kW
給熱：蒸気、世田谷美術館

世田谷区役所　更新日：平成26年11月20日
■世田谷清掃工場の操業停止について
東京二十三区清掃一部事務組合が管理・運営する世田谷清掃工場（大蔵1－1）は、工場内炉室内部のダイオキシン類の濃度が上昇し、作業環境が悪化したため、11月19日より操業を停止しています。
東京二十三区清掃一部事務組合によると、焼却炉が停止状態のため、炉室内の更なる環境悪化及び周辺環境への影響はないとのことですが、念のため工場棟屋上において環境測定を行なっているとのことです。
区としては、今後とも東京二十三区清掃一部事務組合から情報を受け取り次第、公表してまいります。
区は毎日のごみ収集作業に影響が出ないように対処するとともに、十分な再発防止策を施したうえでの一日も早い操業再開を、東京二十三区清掃一部事務組合に要請しております。


2011年6月にも炉室内のダイオキシン類濃度が15.0pg-TEQ/㎥でレベル3となった。
今回は、それよりも濃度は低いが、、、これから原因調査となっているが前回と同じだろうか？！
前回原因は「焼却炉(ガス化炉)下部のエキスパンション※からのガス漏洩」※ガス化炉の運転・停止によって起こる温度差による炉の膨張・収縮や、不燃物抜出装置の振動を繰り返す装置間に隙間（クリアランス）を設けて装置同士の破損を防ぐための伸縮継手。対策とし、「エキスパンションの材質を変更して、耐久性及びシール性を向上させます」となっていたが、流動床ガス化溶融炉特有のものなのか？！世田谷清掃工場、故障による焼却炉停止が異常に多い工場、やっと2013年度は落ち着いたと思っていたら、2014年度上半期だけで、すでに故障による焼却炉停止が8回もある。


関連（本ブログ）
■23区　世田谷清掃工場焼却炉の停止原因と今後の対応について（2011年07月06日）
■23区 「世田谷清掃工場焼却炉の停止について」清掃一組（2011年06月13日）
■23区　世田谷清掃工場の操業停止について／世田谷区（2011年06月11日）