BIG ART壁画プロ養成所

旧・かすかべ壁画塾。6ヶ月間・週6日間・全日制の壁画プロ養成所。壁画の研究や技術開発、普及活動をめざしています。

色彩講座 第6回目(最終回)

2006-03-18 22:31:09 | 受講レポート
<授業内容>
色の声をきこう

<プログラム>
・好きなポストカードの中から色を調色し、気になる色をまず3色決め、連想される言葉を書く。
更に、一番気になる色を改めて全体から選び、その色から連想される言葉を書く。
上記で分析した色のクレヨンを左手で持ち、紙に「言葉が出てくるまで」塗る。
言葉が出てきたらそのまま書く。
・配色カード並べ替えテスト

<感想>
今期最後の色彩授業でした。最後とあってなんだか切ないですが先生これからも宜しくお願いします!

色の声をきこう。日本人は特に、感情を言葉に出すのが下手だそうです。
そして女性より男性の方が更にそれが難しいんだそうです。
いざ自分の選んだ色について言葉で書き出そう。そんなこと思ってるんだ自分、と何だか恥ずかしい気分。
いくつか出した上でもういちど整理して欲しい色を選んだ時、自分では意外でしたが
(ポストカード選んだときはその色の印象はなかったから)
先生は「やっぱりね」という感じでした。他のみんなもそう。先生すごいー。

結果、皆最初に選んだ色達の、補色関係の色を選んでいました。
「補色残像」。人はいつも存在意識的に、手にとる色の補色を欲している時があるとか。
おもしろいほどそれを立証してました。
そして、こうまで行程をくまないと自分の本当の奥の気持ちがわからないということに驚きました。
普段どれだけ本音を出せているんだろう?ほとんど出せてないのでは?

最後の色並べテストはもう大変な結果で、半年後にまたテストするわよと先生。
申し訳ないです。ぜひまた厳しくご指導お願いしまーす!


担当講師 萩野 眞理



現場でエイジング

2006-03-11 09:23:41 | 受講レポート
横浜ルミネ7F新規OPENカフェの塗装に参加してきました。
タイル塗装、細々とした鉄部分のエイジング、
またプロの方に来てもらい屋根のエイジングを身近に見て勉強勉強の一日。
私達にとっては初のエイジング現場だったので楽しみでしたが緊張!

現場に入る前々からプロの方の作ったサンプルをもとに何度か練習をしていましたが
イメージと少し違ったので念入りにスポンジングの回数を変更。
現場では何が起こるかわからないし実際変更も多いです。
変更に応じてすぐ変更できるのがこの業界の強みだなぁと思います。

お昼にレストラン街をぐるっと一周。
ここはほとんどのお店がデザイン塗装されてますね!
いちいちどんな方法で塗装されたか考えながら巡ってしまう
私たちでした。

幸松小学校、壁画完成!

2006-03-10 21:47:53 | 受講レポート
卒業制作のお手伝い。6年生のみんなと一緒に壁画を完成させてきました!
大人数乗ると足場が危ないので、一クラスづつ半日かけるつもりが、一日雨で中止に…。
でも絶対かきたい~!と準備万端の卒業生たちの要望で
2組、3組のみんなとは2時間づつの短時間でしたが、全員参加で完成することができました。

壁画のテーマは「平和」。
卒業生の描いた絵を組み合わせてストーリーを組み、デザインしていきました。
シンボリックな太陽、富士山は校庭のすみからもよく見えます。
そしてあまり見えない奥の壁へと虹を掛けて、夢の世界へといざないます。

ちゃんとかけるかな?の心配はどこへやら、はやいはやい!
ちょっと、後のクラスの分残しといて~!状態でした。
とにかく元気。足場の2階は大人気で、保護者の皆さんもハラハラしてたでしょうね…

でも私達が直してほしいところを言えばちゃんと直してくれますし、
みんなのやる気に私達も思わず力が入ってしまいました。
最後はどこのクラスも手やら顔やらに塗料をつけて遊び出す始末…。
「この塗料は壁画用だから簡単に落ちないよ」と言うとびっくり仰天してましたが
まだ遊び続ける状態でした。

残念ながら私は描いてたので子供達の写真がとれずにいたんですが
いい写真はそのうち社長がアップしてくれるはず~(!?)
ほんと、みんなにとってこの壁画制作がいい思い出になりますように!

錆サビ月間スタート。

2006-03-03 22:10:26 | 塾生日記
サビの研究です。いえ、サビの表現研究です!
今流行のエイジング、フェイク塗装、その辺の物件がちょうど多いのもあります。
とりあえず錆きわめてみようってことで開始。

今回はスポンジングだけでなくテクスチャー付けから始めました。
そのへんは誰でもやってそうですが、一般的盛り上げ材は高価なので
広い面積だとコストがかかってしまうんです…で、塗装用の安い下地材をフル活用。
とりあえず4~5種類の壁下地材を試して、どんなサビができそうか、どのくらいで乾くか、
強度はどうか、サビ以外にも面白い他の表現ができないか…などなど。

とにかく思いつく限りのことをやってるのですが、
ひとりでは絶対怠けますし煮詰まりますので今はチームで動いています。
アイディアもぽんぽん出るし相談できるし、一人では知らなかったスピードで作業が進んでます。
サビの資料もかなり集まってきました。
今はまだ素材を知る段階ですが1ヶ月後くらいには何か形になってるといいな。
そしてやっぱり開発はアート心がくすぐられます。楽しいな~!

色彩講座 第5回

2006-03-03 21:52:51 | 受講レポート
<授業内容>
色の組み合わせによる効果、明暗対比、空間対比つづき。
理論的に色をみる訓練。

<プログラム>
・透明視…ある何色かが混ざった時に、どのような色ができるかを
     絵の具を使わず頭で考える。

<感想>
ある2色を混ぜるとどういう色になるか。
単純に赤と黄ならオレンジ、という風になりますが、
例えば赤と青いグレーを混ぜたらどうなるか?
絵の具を混ぜればとっても簡単にわかります。
でも卓上で考えてみると…なかなかすぐにはわかりません。

つまりはその2色を見て、赤が強いのか青が強いのか黄色が強いのか、
そして白が強いのか黒が強いのか。それらを足して割っていく作業を頭でやるんです。
感覚も必要ですけど数学的でもありますよね。

でも繰り返すうちにみんな3色の調色でも色選びが早くなってきました。すばらしい!
実は来月最後の色彩授業。卒業試験!?があります。
大量の色から同じ色相を選び抜くというものらしい。
先生はみんないい線いくんじゃない?と言ってますがどうなることか!?

塾生Sさんが色彩検定の教本を持って来てくれて見てみると、
この授業でやってたことがけっこう出てます!問題も応用編がいっぱい。
実は近いことやってたんだなぁ。
担当講師 萩野 眞理



らーめん七福家

2006-03-01 20:10:05 | 塾生日記
横浜の新規オープンのラーメン屋さん、七福家を手がけてきました。
大久保店に続いて第二号です。

私たちの制作部分はデザイン~制作(看板、パラペット塗装、屋内の書、入口部分の書)でした。
看板は事前にアトリエで制作して取り付けまで。
木に油性の塗料で着色して最後に専用ニスで光沢を出してあります。
アトリエでは大きく感じましたがいざ付けてみるとそうでもないんですね~。

苦労したのは、大きなパラペットのよごし塗装!
湿らせたウェスで汚れ色を壁に馴染ませていったのですが
3人で作業をしたので手合わせが大変!何度も離れて確認しながらの作業でした。
あーでもないこーでもないとその場で試行錯誤しながら、3回重ね塗りをして完成。
続いて店名やキャッチのトレース、塗り。
今回は書もトレースして塗っていきました。

実はここ、周囲にラーメン屋さん多数の激戦区なんです。
(ちなみに近くの安いラーメン屋さんには調査の意味こめて?通いました。)
でも他のラーメン屋と比べたら、なかなか元気でこだわりのお店に
なってるんじゃないでしょうか!?