VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

宅地造成、許可済?!

2006年06月30日 | 湘南・逗子の暮らし
駅から自宅へは、最後の10mほど上り坂になっている。
幅員4mは無いその坂道は、片側が写真のように自然の森のような土手になっている。
ここは真夏の日中でも木々の陰になって涼しく、緑と土の香りが漂い落ち着く場所で
近隣の方が植えられたのか、野草のような草花や紫陽花も咲いている。
私はここが大変、気に入っている。

そこに、突如と写真の「宅地造成等規制法による許可済」という看板が現れた!
そういえば以前、‘崖崩れの危険’か何かの趣旨で擁壁工事の案内が入っていたが
この土手までという事か?擁壁の事なのか?
‘宅地’という言葉が特に気になるし、造成主名は民間企業だし
工事施工者名や期間は、未定になっている。

ご近所さんが、既に近隣説明会は終わったようだと教えてくれたが
この森、土手が無くなるなんて・・・
詳細が気になるので、側にお住まいの自治会長さんにでも尋ねてみよう。


以前、私が所属する「住文化研究協議会」のシンポジウム
東洋文学研究者のアレックス・カー氏が、川も海も山も全て護岸・擁壁工事で
コンクリートに固めてきた、日本(建設省)の土木事業を非難した。
日本の子供達にとっての原風景は、このコンクリートの灰色になっていると。

どうにか緑を維持できないか、この身近に起こった出来事で考えてみたい。