跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

めざせ年商5億円(06/10/05レート換算)?

2006-10-05 22:53:10 | メディア
粘着質なお友達に囲まれているらしいことが判明した坂和くんの今回のお題は、

1週間に8万ドル稼ぐ「ロケットブーム」

だそうな。ようするにポッドキャストのサービスが1週間に8万ドルの広告出稿契約を獲得したのがニュースであると主張したいらしいと。

週8万ドルてことは1年間で52週だから全部枠が埋まったとして8万ドルx52週=416万ドル、物販(Tシャツなどなそうな)売上4000ドルx52週=213000ドル、合計して437.3万ドル、今日の為替レートは117.57なんで年商5.14億円。になったらいいなぁ。(はあと)

FM世田谷(ローカル)みたいなもんすか。というよりFM三軒茶屋(さらにローカル)ですか?

ポッドキャストが狙っていた「放送」の「開放」って線からするとドンピシャなネタなんでぜひとも家庭が持てるようにがんばってもらいたいもんですが、一万人の有料会員獲得はかなり難しいでしょう。てゆうか、CM枠をきっちり埋めるのはもっと難しいでしょう。(戸田ツトム氏の森の書物をはじめてみたときの感動を思い出してキュンとなりますな)

森の書物―DTP最前線、書物…新世紀へ。

ゲグラフ

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そもそもこのサービスが8万ドルの契約をどのような経緯で獲得したのかナゾですが、自分ちの前でレモネード売る感覚がウケて、スポット契約を取った、ってところじゃないんでしょか?(ええ、跳箱はいぢわるなのです)

そもそも米国の広告市場というのは世界的に見ても突出してデカイ(人口が多いから、とかいう話じゃなく)市場で、しかもメディア所有の規制が極めて厳しい、日本市場の構造に慣れている目から見ると大変効率の悪い市場だったりします。(メディア所有規制の歴史はRIET上原氏のコレにさっくりまとめられています)

ほかにもいくつかの理由があったりして、ローカルメディアが生き延びやすい環境なので、(ここ、定番の電通の資料とマッキャンの資料使って、久しぶりにまとめておこうかと思ったんだけどOutLogicさんとこできれいにグラフまでつけてまとめてくれてたんでそっちを紹介しておきます)今回のような「イイ話」は全米のあちこちにぽつぽつと転がっている、てのが実態なので、坂和くんが原稿書きながらどんな白昼夢を見てるのかは不明ですが、注目したって何にも出てこないよ、と予告しておきます。

話はそれるようで実はそれてないんですが、自宅前でレモネード売る代わりにポッドキャストやってるロケットブームとは直接関係ないといえばない話。

このところのWeb2.0(とかいうオライリー氏作のbuzzword)に関心を持って動いている諸氏の言行には、かつてのビットバレー(イタタ)中心メンバーに近いものを感じて(つうか、当時の周辺人物が今回の中心人物な感もあり)、非常に危ういすな。

某ML周辺の飲み会から始まり、文化村でワインとチーズつまんで白昼夢語っていた頃からすでにうさんくささと、きなくささが立ち込めていた、かのムーブメント(はぁ?)に近い雰囲気をかもし出しているWeb2.0(周辺)ってのは相当マズい感じです。警戒すべし。

そういえば、そのさらに5年くらい前には広尾のジラフとかでジョーイが似たようなことやってたっけ...。あれも怪しかったなぁ。

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