珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

genmiさんを訪ねて

2017-08-20 12:24:10 | オフ会
14日、philewebつながりで国立のgenmiさんのお宅を訪問してきました。家族旅行を終えたばかりの、にらさんも、高崎から急遽参戦となりました。genmiさんは私と同じくOctaveのアンプを使われています。ヤマハの調音パネル、ウェルフロートボードさらにはSPの平行配置と共通項も多いです。genmiさんはphilewebでの交流も盛んですし、サウンドの進化が皆さんの訪問記から伝わってきていました。交流を願っていましたが、曜日の都合で機がありませんでした。8月に入ってgenmiさんからお盆中の交流を提案いただき、トントン拍子に話が進みました。国立駅近くのPIZZAさんでランチをとり、オフ会スタートです。

genmiさんは家を新築される際、オーディオ専用部屋を作られました。8畳ほどの部屋ですが後方はワードローブとなっており、実質は6畳ほどです。ただし床を低くして天井高さを確保されています。お部屋は石井式で作られたそうですが、適度なライブさがありました。現在、SPは短辺配置の平行法で落ち着かれていますが、ここまでは紆余曲折があったとのことです。べルウッドさん、Harubaruさん、K&Kさんは訪問のご常連でしょうか?ベテランの皆さんのアドバイスを活かしながら、一方で、ご自身の求める音を見失わずに音を磨いてきたのだろう、と想像しました。


中央線沿線はB&W805のユーザーが多く、philewebでは友の会が形成されています。これまでKYLYN(キリン)さん、ニッキーさんのお宅にお邪魔させていただきました。genmiさんがお持ちのSPは、ダイヤモンドツィーターの805Dです。ピアノプラックが艶やかです。


今回の注目ポイントの一つ、バーチ素材の無塗装Quad Ringです。4月の拙宅オフで感触が良かったのですが、拙宅でも導入済です。genmiさんは昨年末に導入されました。SP一台当たり3つ使う点も共通しています。トールボーイだと転倒対策が必要ですがブックシェルフであれば問題ありません。


V70SEです。パワー管は6550でメーカー指定の球を使われています。写真には写っていませんが、強化電源はSuper Black Boxをお使いです(拙宅はV40SE+Black Box)。ボリュームのつまみは制振タイプに交換しています。直下にウェルフロートを敷き、ゴム脚取り換えも拙宅と共通です。


最上流はラックスマンのフラッグシップ機、D-08です。人気、定評のあるモデルですね。genmiさんのお宅では、PCからのファイル再生も可能ですが、普段は、ほぼディスク再生とのことです。こちらは試行の結果、ウェルフロートボーを外す選択をされました。


コーナー部、壁面にルームチューニング材がいろいろと施されていました。一時期、チューニング材で音を吸い過ぎたこともあったそうです。吸音、拡散といった機能に応じて適所をご自身で見つけられたようです。この点、拙宅はかなり無頓着だと実感します。


にらさん合流までの3時間半ほど、ジャズ、クラシックの順に聴かせていただきました。拙宅と被っている音源は1割程度だったでしょうか。ライブ系の再生は、全般に臨場感が豊かでした。ダイアナクラールの原点回帰の新作、早速私も購入しました。


ダイアナクラールは途中、2001年末のパリのライブ(CDとは録音が異なります)もDVDで鑑賞させていただきました。勿論、若いのですが既に貫禄、オーラがありますね。


個人的なハイライトはカラヤンの「運命」(2回目の録音)でした。しっかりした下支えがあり、その上で音が迸っていました。やや上から俯瞰するような感覚も加わって新鮮な「運命」でした。ベルチャカルテットの繊細な音とその定位にも感心しました。


リスポジをにらさんに譲ってからはPOPS系を中心に聴かせていただきました。にらさん向けと言いつつ、Bank Bandの選曲は中島みゆきの「糸」でした。最後はゲスト向けに毎回かけている曲、遠藤響子の「ここにいる」で締めです。音楽による、お・も・て・な・し、ですね。


genmiさんを訪問された方々から、いろいろとサウンドの話を伺っていました。genmiさん自身、高音好きを称されているので、もっと高音重視のサウンドかと想像していました。しかしながら、まず質量のバランスとれた低音に驚きました。それが高音にもいい影響を与えていて、尚更です。もう一つの想定外は、短辺配置ながら左右の広がり感があって、SPを消す後方音場になっていたことです。総じて、私が好む方向のサウンドでしたが、拙宅では絶対出せないような805Dならではの繊細な音、かっちりした音も楽しみました。多くの訪問客との交流とご自身の試行を重ねて、辿り着いた音だったように思います。

今回の交流後、多くの方から初対面が意外、といった話もいただきました。実際にお会いしての印象ですが、もっと早く交流してれば、いろいろと刺激し合えただろう、と思います。とは言え、終わりが無いのがオーディオです。私はともかくgenmiさんはまだお若いです。聴き手の変化(ジャンル、価値感、身体面・・・)で求める音が変わることも想像されます。これを機にまたサウンド交流を続けさせていただければ幸いです。genmiさんのCD棚をチラッと拝見しましたが、かなりのベートーヴェン比率でした。次の拙宅開催ではこの辺りもテーマに加えてみましょう。

午後6時頃にオフ会は終了となり、3人で夜の国立へと繰り出しました。この日が涼しかったこともあり、冬を先取りしてモツ煮込みです。他、串焼き、サラダ、チーズ料理を肴に、オフ会やコミュニティ、音楽の話題を続けました。最後はgenmiさん行きつけのバーでウイスキーを2杯ほどいただきました。高崎に戻るにらさんが一足先に帰られてから、散会となりました。genmiさん、にらさん、急な展開で決まったオフ会でしたが、大いに楽しませていただきました。ありがとうございました。にらさんの東京遠征の目的の一つが、フローリング工事の視察でしたね。成果はありましたでしょうか。完成の暁にはお声かけください。
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