珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

椀方さん宅、再訪

2017-03-12 10:32:30 | オフ会
3月最初の土曜日、2年半ぶりに椀方さんのお宅にお邪魔してきました。2年半前の御岳山の噴火は記憶に新しいところですが、訪問日がその当日でした。噴火時刻が11時52分で、椀方さんのリビングで見たお昼のニュースの生々しさはよく憶えています。一方で2、3年というスパンがあっという間に過ぎるのも実感しています。映像は鮮明に覚えていても何年前ので出来事だったかは、正直、怪しくなってきます。一時期、頻繁に関西方面へ出張していましたが、昨年の後半くらいから頻度が減りました。それでも月に数回の出張はあります。上手く活用すると西日本の方ともオーディオ交流は可能です。

午後1時半にご自宅近くの最寄り駅で待ち合わせして、まずは腹拵えです。ご近所のお好み焼き屋さん「AT THE 21」を紹介いただきました。2年半前も存在は知っていたのですが時間の関係で次に持ち越しとなっていました。なかなかの人気店なので午後2時に予約を入れていただきました。「AT THE 21」は先日訪問したチューバホーンさんもご家族で行かれたそうです。チューバホーンさんは白河のとら食堂にも家族連れで行ったと聞きました。オフ会で知り得た情報を家庭にフィードバックする・・・これは物事を円滑に進める上でも大切なんでしょうね。見倣わねばなりません。


二人とも頼んだのはミックスモダン焼きです。豚、そばに加えて、魚介、野菜、キノコと具材の種類の多さにボリュームが加わります。食べるのに時間はかかりましたが、最後まで美味しくいただきました。十分にお腹が膨れたところで、お宅へ向かいました。


前回と同じく訪問日は好天でした。陽光が溢れ、観葉植物の緑が鮮やかなリビングの雰囲気はそのままです。ベランダ側の窓には遮音工事がなされていました。ガラスの種類や厚みも指定するほどの拘り様でした。前回からのオーディオでの最大の変化点はジャマーン・フィシクスのUNICORNの導入です。2年半前は丁度、360度無指向性のユニットTroubadour40の試運転中でした。その時は、長年愛用されたインフィニティの Refarence Standard 2.5を低域に併用していました。木製の台座に載ったTroubadour40は、十分にリビングに馴染んでいましたが、いよいよUNICORN単体となったわけです。


ユニコーン導入後、いろいろとセッティングを検討されたようです。無指向性とは言ってもSPのセッティングでは音は変わります。というか、音は全方向に均等に配されるわけですから、無指向性こそ部屋の影響は大きくなると想像します。過去に訪問したUNICORNユーザーさんのお部屋の広さは様々。皆さん最適配置探しにご熱心です。椀方さん、訪問の直前で45度配置をトライされたそうです。45度配置というと、コーナー型交差法のイメージ強く、背面から距離をとった今回のセッティングは初めて見る配置とも言えます。最初、視覚的な戸惑いがありましたが、慣れるにつれて音楽が耳に馴染んできました。


上流側にも変化がありました。まずサウンドデザインのデジタルアンプSD05が正式導入されました。2年前に使用されていたヤマハのハードディスクプレイヤーは今回は出番がなく、ソニーHAP-Z1ESとNAC-HD1の併用でした。ソニーHAP-Z1ESはアナログ出力を、NAC-HD1はデジタル出力をそれぞれSD05へつなぎます。差は案外少なかったですが、NAC-HD1+SD05デジタル入力の方が、素の音を聴いている印象がありました。NAC-HD1とSD05との組み合わせはGRFさんの部屋を連想しますね。


こちらも新顔です。ベルウッドさんが火をつけた?港北ネットワークのデジタルFMチューナーC-FT50です。販売されることのない音源の中にも、録音、演奏が優れるものがあります。そういった音源に出会う楽しみがFM放送のエアチェックにあるとは、椀方さんの弁です。FM放送をデジタルファイルとして記録し、CD音源同様にハードディスクプレイヤーで楽しまれています。私も中高時代にFM放送のエアチェックをやりましたが、FM放送への拘りでは上の世代の方には適いません。椀方さんは、NHKの番組表のチェックに余念が無い様子でした。


聴かせていただいたのは9割方、クラシックでした。他、ジャズ、ファドなどピックアップいただきました。しばらく椀方さんの選曲で聴かせていただきましたが、途中からは私の方でiPadを操作させていただきました。昨年の夏辺りからよく聴いているシューベルトのアルペジオーネソナタは、84年のアルゲリッチ&マイスキーをリクエストしました。いぶし銀のロストロポーヴィチ&ブリテンに比べると、随分と颯爽として躍動感があります。バロックではビーバーやテレマンの作品を椀方さんの解説つきで聴きました。マリーザはファド専門の方ではないようですが、情念溢れる歌に浸らせていただきました。


ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をお願いしたところ、ムター&カラヤンの4枚組CDを紹介いただきました。正面に浮かぶとても艶やかなヴァイオリンと、バックのベルリンフィルとの対比が素晴らしかったです。新幹線の待合室にて、さっそく注文しました。


Printed in West Germany, STEREO 415-565-2 と記された輸入盤が、翌日曜日には自宅へ到着しました。同じタイミングで注文した他の2つも数日のうちに届きました。アルゲリッチ&マイスキー盤はフィリップスの日本盤です。マンハッタン・ジャズ・クインテットのベスト盤『SINCE 1984』は2枚組です。結局、調達したのはいずれも中古盤です。このところクロネコヤマトの送料値上げの話題で持ちきりですが、やっぱり便利さは魅力です。とはいえ、今後は海外からの調達も考えねばならないようです。それにしても、オフ会に行くたびに音源が増えてしまいますが・・・仕方ないですね。


45度配置にしてまだ日が経っておらず、まだ調整の余地はあるようでしたが、後方に展開する音場で、クラシックを楽しませていただきました。椀方さんのブログにもあるように、音場と低音の量感のバランスとって45度配置に至りました。この日は、何度か低音の量をアッテネータで調整されていました。私は量感ある低音が好みで+1db条件も良かったのですが、最終的にフラットにされたようです。サウンドは全般的に涼やかな印象を持ちましたが、これにはSD05が効いているのだろう、と想像しました。一方でジャズの楽しさ、ファドの濃さも堪能でき、ジャンルを問わず楽しめました。

いろいろ聴いているうちに陽が落ち、結局午後8時近くまでの長居になってしまいました。帰りは新大阪まで車で送っていただき、大変助かりました。お宅から新大阪までは新御堂筋で一っ飛び、でした。この日は朝からずっと好天続きで春への移行を実感できる日でした。そんな中を、美味しい食事と気持ちいい音楽で過ごすことができました。またオフ会、演奏会でご一緒できることを楽しみにしています。椀方さん、ありがとうございました。
コメント (2)
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