いろいろ賛否両論ありそうですが、
私には“残念” の一言に尽きます。
『原作がそうだから、仕方ない』と開き直られたら、ひとたまりもありませんが、
まず、この物語の現在(いま)は、何年なのかわからない、不親切な脚本です。
乗換案内で、“南北線”の表示があったから、まさか原作の1994年のままだとは
わかりにくくなっています。原作を読んでいない私にはそうでしたが、
現在(いま)が2006年なら、主人公の長谷部(堤真一)は55歳、みち子(岡本綾)は40代前半。
私はこのせいで、かなりの違和感。もっとわかりやすく描いて欲しい。
次に、地下鉄が初めのタイムトリップのきっかけに過ぎず、
その後のタイムトリップが、地下鉄に乗って時間移動するような描写ののち、
全然関係ない場所に行ってしまったりします。
これはかなり無茶だと思うし、多くの方がツッコミを入れていることでしょう。
そして、みち子の母親が、お時(常磐貴子)だったことよりも、
長谷部とみち子の近親愛の方がブキミに感じてしまったこと。
クライマックスのはずが、何だかキモいと思ってしまったのは、
私だけでしょうか??
個人的なことですが、私の初めての東京での生活先は、新中野。
この物語の舞台です。私は中央1丁目にいましたので、
鍋屋横丁が非常に懐かしく感じました。
そこだけが、救われた点でしょうか????
堤真一・岡本綾・大沢たかお等、
私の好きなキャストだっただけに・・・・。