砂時計

人生は砂時計のようなもの。砂時計は、一粒の砂の落下から始まり、最後の一粒の砂が下の空間に着地したとき終焉となる。

桜便り

2017-04-12 04:58:39 | 阿武隈川物語
桜便り

桜便りは隣町の那須町まで届き
阿武隈川の岸辺に届くのは
あと数日
桜を観るたび
「今年も桜の花に巡り会えた」
と、ホッとします。
齢を重ねるほど
桜の花を愛しくなります
蝉と同じく
桜の花も
この世に美しく咲く
時間は短く儚い生命だけに
余計に愛しくなるのかもしれない
悪戯な春の雨風に遭わないことを
祈る 壱日でも遅く


巡り来る春に咲く花

2017-04-10 08:23:38 | 阿武隈川物語
生きていると
悩み事が尽きなくい
悩みから逃げることもできない
やれることは全てやりきり
その結果を待つしかない

朝陽がで鈍く光る阿武隈川上流
朝の散歩コース(写真)

今日 beagle元気と朝の散歩
元気はるんるん気分で
尻尾を左右に最大限振っていた
自分は尻を振る訳にもいかない
路傍に目をやると
黄色と白色の水仙が咲いていた
また今年も咲いたのだな、と
(水仙の写真でもパチリと写せばいいのだが)
咲いた水仙の花は
やがて枯れるが
また春になると咲く

人間の命も水仙のように
一度亡くなっても
また生まれてくる
仏教では輪廻転生(りんねてんしょう)という
しかし 自分が死んだ後の世界は
どうなるのかわからない。
本当に「この世に何度も生まれ変われるのか」と
疑問を持つような自分は 成仏できないのだろう

それだけに
いま生きていることに感謝し
残り少ない時間を後悔しないことだ
散歩しながら
後悔?
「いま」、いま自分が立っている地点
自分より前(先)は 未来であり
自分より後(うしろ)は過去
後ろを振り返り悔やんだ(後悔した)ところで
どうしようもない
後悔することなく
今春も水仙は咲いた

阿武隈川物語 プロローグ

2017-04-03 10:48:35 | 阿武隈川物語
小さな掘立小屋の窓からは
阿武隈川は見えない
毎朝夕 私の話家族であるbeagle元気を誘い
阿武隈川の岸辺を散歩する
行きときは 前方に那須連山が見える
帰り路は 阿武隈川の流れを見ながら下る
阿武隈川の春夏秋冬の移ろいとともに
心の移ろいや揺れ動きも含め
徒然なるままに書いていきたい
まだ阿武隈川の源流に行ったこともなく
それでいて阿武隈川物語を始めるという無計画性
阿武隈川を通し 砂時計のように
限りある人生
気がついたときは 
浦島太郎のように白髪になり
辺境に棲んでいる私は
世の流れから遠のき
時代遅れの感がするけれども
いま 辺境の地阿武隈川の辺というこの場所で
生きていく


捨石拾遺(すていし しゅうい)の阿武隈川物語

2017-04-03 08:19:38 | 阿武隈川物語
ブログを始めました
白河の関を越えたところに
阿武隈川村があり
そこに風変わりな世捨て人 
捨石拾遺(すていし しゅうい)が住むという
年齢不詳 
北海道に生れ 19才の春に連絡船に乗り津軽海峡を渡る
杜の都 仙台を起点とし
それ以降は流転の如く
棲家を変える
対人関係に躓き
夢破れ
困窮の生活に喘ぐも
いまいる場所で
last chance に賭ける