サンカについて書かれた本を読み始めた。
今までにも柳田國男氏、赤坂憲男氏、沖浦和光氏などでサンカ関連内容を読んだことはある。
だが、今回は多角的立場からとらえられていて、わかりよい。
日本の昭和十二年頃、サンカ小説(作者 三角寛)が大流行したという。
小説には多少は興味はあるが、それ以上に昭和十二年頃にこういった内容が大流行りした背景とそれを好んだ多くの民衆心理を知りたく感じる。
竹細工職人や山川に住む人々の断片的生活習慣だけをとらえていた私には、サンカそのものに誤解していたことがわかる。
書物をペラペラとめくっていると、サンカ文字というものが載せられていた。
若干だが、中国のトンパ文字を思い起こさせる。
復元されたそれは、三角論文に基づいて、アブリダシにて再現制作されたという。
復元のプロセスにおいては何の問題も無く、加熱することでみごとに表記のとおりに表出したらしい。
現在、「サンカ符丁」ではない「サンカ文字」の在否には、まだまだ慎重な関係者からの聞き取りテストと検証調査を要する段階。
符丁とは
1 商品につける、値段や等級を示すしるし。
2 仲間うちだけに通用する言葉。隠語。合い言葉。「―で値を言う」
3 しるし。記号。符号。「頭文字で―をつける」
(『サンカ』河出書房新社 120ページ 飯尾恭之より 図・説明 引用)
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