乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

イザヨイセイシン / カナテホンチュウシングラ

2006-04-29 | 歌舞伎




 寿初春大カブキ 


            イザヨイセイシン
            カナテホンチュウシングラ




       昼の部  二回   1/中旬 + 1/下旬   ニザエモン
       夜の部  二回   1/上旬 + 1/中旬   ニザエモン







 「イザヨイセイシン」はニザエモンの良さが充分に味わえ、ニザエモンファンの私とってはたまらない演目の一つ。



 彼の柔らかな演技と力強さの二面性を同時に味わえる秀作である。


 ニザエモンの好きな私は、家族四人で、昼夜一回を一階席で観た。

 満足!

 あまりにもニザエモンの素晴らしさを堪能できたので、急遽チケットを追加して、三階席で昼夜一度づつ、一人観劇をした。



 では・・・・

 ニザエモンの独断による見所としては・・・






 【ニザエモンのかっこよさ】


 (例)

  花道で真っ白な手ぬぐいなどをきりりと締める姿は、

 身震いするほどに美しい・・・





 【タマサブロウの・・・】


  (a)タマサブロウの変貌ぶりは見事だが、二日のうちの一日は少し男性面が見え隠れしたことが、残念・・・


 、(b)荒れた生活の身に落ちたイザヨイが身請けしてもらった白蓮拓に、金のむしんに行き、キセルをかりた前後シラナミのベンテンのようなポーズと台詞口調のパロディ。

   



 では、昼夜どちらがお勧めか・・・・



 【ニザエモンとヤジュウロウの決め台詞の連続】


 a)台詞は七五調の連続で、芝居を観ているという満足感が得られる。


 b)(2b)を受けての、シラナミを思わせる口調とツラネも素晴らしい。


  これも白波のパロディとも言え、百蓮も元は大泥棒。

  後に盗人同士、兄弟のの名乗るをあげる。




 【**演劇(小芝居)との比較】


 この芝居から色々な**演劇にシーンや台詞に取り入れられている箇所が数多くあった。


 a)**演劇も観た経験がある為、取り入れられた箇所探しが結構楽しかった。


 b)カブキと**演劇の演じ方の比較をしながら観ていると、今までとは違った楽しめ方も出来た。


  楽しめる一演目であったことは確かだ。





 【では昼と夜の部では、どちらがたのしめるか?】


こればかりは人によっての好みの問題があるのでなんともいえないが・・・





 【初めてカブキに行かれるのならば】


 初めてカブキに行かれるのならば、独断と好みの問題だが、夜の部をお勧めする。

 カブキらしさと華やかさ、あらすじやメリハリや変化がはっきりしていて、面白いかもしれない。


 ニザエモンの出る「カナテホンチュウシングラ」は申し分がないくらい素晴らしかったが、その前の「心霊ヤギリノワタシ」もあらすじの構成とヒデタロウの熱演振りが、心地よい。


 満足のいく舞台だといえよう。




 ただし「ハルノシラベ ムスメナナクサ」に関しては、独断だが、配役的に無理がみられる。







 【ニザエモンが好き!】という方にとっては

 これも単なる独断による私見に過ぎないが・・・


 ニザエモンが好き!という方にとっては、昼の部もお勧めしたい。


 理由は先ほど書いたが、

とにかく【かっこいぃいぃ~】のである。

      


 いずれにしても今回の公演は、私にとってはお年玉のように素敵な公演。


 ニザエモンの魅力を十二分に堪能できる舞台であった。





 後数回追加観劇すればよかったと後悔・・・・・

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