乱鳥の書きなぐり

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23; 『お江戸でござる』 杉浦日向子監修 新潮文庫 平成18年 

2010-02-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)




 2010年度 23



        『お江戸でござる』 杉浦日向子監修

 

 新潮文庫

 杉浦日向子監修

 平成18年7月1日  第1版

 平成18年11月20日 第5版

 P.175 476円(+税)



 昨日から楽しんでいた『お江戸でござる』を只今読了。

『お江戸でござる』はNHK人気番組に基づくらしい。

 この番組には監修にあたられている杉浦日向子さんも出演されていたという。



 杉浦日向子さん1958-2005は東京生れの長屋育ち。

 江戸を肌で感じてお育ちになった。そのエピソードも解説 石川英輔さんが考証家の系譜として記されている。

 杉浦日向子さんは漫画家でもあり、稲垣史生の弟子であり江戸の研究科として讃えておられる。

 解説を読むまでもなく本書を進めて行くと杉浦日向子さんの素晴らしさと向学心と肌で感じた言葉が次々と感じられる。

 わたしは本書『お江戸でござる』は好きだ。

 江戸庶民の生活が上滑りするのではなく親切に興味深く記されている。

 江戸の話とあって歌舞伎芝居の引用も多い。

 忘れた頃に差し込まれた数少ない浮世絵の写しなどはご愛嬌だ。

 読んでいる間中、夢中になれる。


 今にも通じる江戸の
      「グルメ」
      「かかあ天下」
      「リサイクル社会」
 興味深い
      「瓦版」
      「浮世絵」
      「花魁」
      「戯作者」
      「相撲」
      「花見」
      「蕎麦」
      「豆腐」
      「富くじ」
 他、
      「言葉の謂れ」
      「江戸の民俗学的見解」

など、わたしにとっては楽しくて仕方がない本だった。



 杉浦日向子さんはもうお亡くなりになっているが、引き続き楽しんでみたい。
 作品は
   エッセー
      『江戸へようこそ』
      『大江戸観光』
      『隠居の日向ぼっこ』
      『お江戸風流さんぽ道』
   小説
      『ごくらくちんみ』
      『4時のオヤツ』
など。
 
 読んだことはないが
      『東のエデン』
の題名は知っている。

 有名漫画家だったらしい。

 
 
 

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