18代目ナカムラカンザブロウ シュウメイヒロウ
通し狂言
シラナミゴニンオトコ
第四十一回 吉例カオミセ 夜の部
カンザブロウ、ニザエモン、ヤジュウロウ、ミツゴロウ、ハシノスケ、センジャク、カンタロウ、シチノスケ 他
misono座(名古屋)
2005/10/11
わぁい、私の好きな役者が多い・・・今回の公演。
【ベンテン川柳】
さざなみや 五人つらねの 伊達男
目力の ニホン駄右衛モン ここにあり
ミソノ座「シラナミゴニンオトコ」のニザエモンはかっこよかった・・・
楽しかったと今でもしみじみと感じる。
舞台のつらねはなんともいえない胸のすく思いだ。
今回花道がしっかり見える席にして、良かった。
やはりニザエモンは、一等席で観たい。
【ニザエモンについて】
ニザエモンは迫力があった。
さすがのニザエモン・・・
長年のニザエモンファンとしてはたまらない。
優男も似合うが今回のニザエモンも上手かった。
いい味が彼を包み込んでいた。
今回の「シラナミゴニンオトコ」のニザエモンの迫力は素晴らしい。
ニザエモンはみえの切り方はコウシロウとは又違った迫力がある。
(1)一旦目を見開く。
(2)二秒間程ゆっくり目を閉じる。
(3)切れよく即座に【カッ!!】と、目を見開いたかと思うと、大きく黒目を動かし、みえを切る。
(4)男前が加わり、言い表しようが無いくらい、素晴らしい。
【カンザブロウさんについて】
カンザブロウさんのベンテン小僧も楽しかった。
彼の芝居は、広い意味で面白みが感じられる。
これからのカブキ界をになう役者さんの一人。
素敵な表現を味あわせて下さいました。
周りのニザエモンやヤジュウロウやバンドウミツゴロウやハシノスケやその他の素敵なカブキ役者がいっぱい。
これに関しては、七月のシュウメイヒロウに同じ。
好きな役者さんがいっぱい出ておられました。
さすがにカンザブロウ、人脈がすごいなあと関心いたしました。
カンザブロウのお人柄のうかがえるシュウメイヒロウでした。
【名古屋ミソノ座について】
名古屋での観劇は快適であった。
この日の公演は、カブキ好きのかたが多く、ビックリ。
文化が東京よりのせいか、観客ののりもよい!!
カブキはお勉強ではなく、遊びのひとつと心得ていらっしゃる。
着物姿が多い。
大向こうさんも多い。
芝居を観ていて、活気が感じられる。
ミソノ座はシートがゆったりとしている。
一階席にも通路に補助席が出るほどの人気振りであったが、広々としていた。
今回グループでの観劇であったが、結構いい席だったので、しっかりと楽しむことができた。
名古屋公演鑑賞は、私たちみんなにとって喜ばしい観劇でした。
【「シラナミゴニンオトコ」について】
「シラナミゴニンオトコ」を三幕、通し狂言で観ると迫力があった。
内容はご存知の通り。
簡単なのだが、きめ台詞が素敵で、切れが良い。
衣装も形も話も素敵。
芝居の内容も皆がかなり喜んでくれたようだ。
今回連れ立ったみんなにとり、ニザエモンは新鮮だったようで、
「先入観無しで観たけれど、とても素敵な役者さんだった・・・」
とのことで、安堵した・・・
役者の年齢を伝えると目を丸くして、驚いていた。
ニザエモンは多くの人にとっても、とっても素敵に映るらしい。
「どんな役でもこなす二枚目役者とは彼のこってい~~~~!!」(笑)